室井滋、芸歴40年超え「調整力は若い頃よりある」セリフ覚えが昔の3倍かかるなら「時間どう捻出するか」

室井滋、芸歴40年超え「調整力は若い頃よりある」セリフ覚えが昔の3倍かかるなら「時間どう捻出するか」

喜劇「老後の資金がありません!」に出演中の室井滋

(スポーツ報知)

■南座「老後の資金がありません」出演中 女優の室井滋が、京都・南座で14日から上演中の喜劇「老後の資金がありません」(28日まで)に出演している。ダブル主演の渡辺えりと息ピッタリのやりとりを見せ、「窮地に立たされても誰かの言葉で180度変われる。芝居をご覧になって参考に」と見どころをアピールした。(古田 尚)

 ―今回演じるパン屋さんのサツキの魅力は。

 「一生懸命な人なんです。一生懸命過ぎてちょっとした騒動を引き起こしてしまう役柄なんですけれども、誰もが持ってる危険を表現している役かなと思っています。時代の波に押されて、閑古鳥が鳴いているパン屋さん。自分一人の力ではそこをくぐり抜けられなかったけど、持つべきものは家族と友達。それで人生を切り開いていきたいという願いを込めた作りになっていると思います」

 ―実際考える老後は。

 「私の場合、少し能天気なところがあって、なんかどんどん新しくすればいいんじゃないって考えるんです。セリフを覚える時間が昔の3倍かかるなら、その時間をどう捻出しようとか、他にもやらないといけないことがあるので、調整力がついていますね。その能力は若い頃より今の方があると思います」

 ―81年に映画デビュー。芸歴も40年以上になりますが、トレーニングは。

 「実は何にもしてないんですよ。30歳ぐらいまでは舞台もたくさんやっていて、それこそ毎日腹筋200回とか、体幹鍛えたりとかしていたんですけど、今は自転車に乗ったり“チョコチョコ運動”をしています。家の中でも結構歩いていて、客人のおもてなしの時は買い物含め3万歩も歩くこともありますね。エッセーの原稿も喫茶店で書いて、その後に買い物、夜は銭湯行ってとか。結構動いていますね」

 ―舞台のおすすめポイントは。

 「どんな方でも、どんな人生でも、やっぱり窮地に立たされるってことはあると思うんです。でも誰かの一言で180度変われる。一番大事なのは、それを見逃さないっていうことだと思うんですね。だからこのお芝居をご覧になって、参考にしていただけたらなと思います」

 ◆室井 滋(むろい・しげる)富山県生まれ、年齢非公表。1981年に映画「風の歌を聴け」で劇場映画デビュー。日本アカデミー賞は95年映画「居酒屋ゆうれい」で最優秀助演女優賞、99年映画「のど自慢」で主演女優賞を受賞。ドラマ、映画を中心に活躍中。今年4月に富山市にある「高志の国文学館」の館長に就任予定。

 ◆喜劇「老後の資金がありません」 主婦・後藤篤子(渡辺えり)は節約がモットー。コツコツためていた“老後の資金”だったが、義父の葬儀代、娘の結婚費用、さらに浪費家の義母との同居生活が始まり、あっという間にお金がなくなる。パン屋を経営する親友・サツキ(室井滋)に相談するが、サツキにも問題発生。金難に襲われながらも奮闘する姿をコミカルに描く。

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