実写版まで考察対象に? 『ワンピ』長年続く「クロコダイル女説」の根拠(?)集

実写版まで考察対象に? 『ワンピ』長年続く「クロコダイル女説」の根拠(?)集

「フィギュアーツZERO クロコダイル」(BANDAI SPIRITS)

(マグミクス)

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群衆のなかに女性時代のクロコダイルがいた?

 長年続く大人気作『ONE PIECE』は、各所に散りばめられた伏線を元にさまざまな考察を楽しめるのも魅力のひとつです。なかでも有名な考察といえば、10年以上続いている「クロコダイル女説」ではないでしょうか。

 サー・クロコダイルといえば、かつての王下七武海であり、「砂漠の王」という異名を持っています。「スナスナの実」の能力者で、自らの肉体を砂に変えられるほか、触れたものを干からびさせることもできるその強さは圧倒的で、ルフィを二度も破ったほどでした。

 彼はオールバックで顔面には傷跡があり、常に葉巻をくわえているという、とても男らしい見た目をしています。そんなクロコダイルに対して、ネット上では長年「女説」が流れていました。カマバッカ王国の女王であるイワンコフが、ホルモンを自在に操る「ホルホルの実」を使ってクロコダイルを女にしたのでは? と言われているのです。「インペルダウン編」にて、イワンコフが彼の「弱み」をひとつ握っていると語ったことがきっかけとなりました。

 その理由のひとつが、右耳のピアスです。中世ローマ時代に男性は右手に武器を持ち、左側に女性を立たせて守っていたことから、男性の左耳のピアスは「守る者」の印だったと言われています。反対に、女性は「守られる者」の印として右耳にピアスをしていました。

 そのほか、クロコダイル女説において、秘密犯罪会社「バロックワークス」という会社名も意味深ではないでしょうか。ポルトガル語の「歪んだ真珠」に由来をもつ「バロック」ですが、女性を「真珠」と例えることもあるため、「歪んだ真珠=元女性」と考察されています。

 衣装においても、ルフィやドフラミンゴなど他の海賊が上裸に上着を羽織っていることが多いのに対して、クロコダイルの胸元はしっかりと閉じられているのも怪しい点です。ちなみに、販売されているフィギュアのなかには胸元にさらしが巻かれているものもあり、それも「女説」の根拠という意見までありました。

 また、クロコダイルは元王下七武海にもかかわらず、まだ「覇気」を使った場面が描かれたことがありません。覇気を使うと、「ホルホルの実」の効果が消えて女に戻ってしまうからではないか? とも言われています。「誕生日が9月5日でおとめ座」であることや、原作マンガの扉絵にクロコダイルが登場した際のタイトル(938話)が「女の秘密」だったことも意味深です。

 そして最近ではNetflixの実写ドラマ版『ONE PIECE』のなかで、「有力な証拠では」と言われる場面がありました。「過去のクロコダイル(?)」と思われる人物が女性の姿で登場したのです。

 映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』の特典の『ONE PIECE』0巻のロジャーの処刑シーンでは、若き日の七武海や大物のキャラたちがローグタウンを訪れ処刑を見守っていました。そのなかにいたクロコダイルだけが後ろ姿だったため、ここでも「そのときはまだ女だった」と解釈するファンも多くいたようです。

 実写版の1話冒頭では、ロジャーが処刑前に「ワンピース(ひとつなぎの大秘宝)」について語る場面を、0巻の内容も踏まえてじっくりと描いていました。見守る群衆のなかに若き日のミホークやシャンクス、ルフィの父・ドラゴンらしき後ろ姿もあったのですが、そのなかに金のピアスをつけた黒人女性の姿も確認できます。

 これが「シーズン2で男性の姿で登場するクロコダイルの女性時代なのでは?」と、一部で推測され話題を呼びました。モブキャラにしては、割と長く彼女にピントが合っていたことも根拠になったようです。

 これに対して制作側は、クロコダイル女説について「聞いたことはある」とした上で、「好きなように解釈してほしい」ともコメントしています。原作者である尾田栄一郎先生は、実写版ドラマのエグゼクティブプロデューサーを務めており、入念な打ち合わせやチェックをしたことをたびたびコメントしていました。もしかすると「クロコダイルは元女」と示すために上記のシーンを入れた可能性もあり、今後の実写クロコダイルのキャストにも注目が集まっています。

 いずれにせよ、「クロコダイル女説」を含め、原作・実写ともに今後も『ONE PIECE』の展開からますます目が離せません。

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