宝塚雪組、新人公演「ライラックの夢路」 初主演の紀城ゆりや、カーテンコールで涙のあいさつ

宝塚雪組、新人公演「ライラックの夢路」 初主演の紀城ゆりや、カーテンコールで涙のあいさつ

新人公演を振り返る紀城ゆりや(右)と音彩唯=宝塚大劇場

(神戸新聞)

 宝塚歌劇雪組「Lilac(ライラック)の夢路 ドロイゼン家の誇り」の新人公演が11日、兵庫県宝塚市栄町1の宝塚大劇場であった。2019年入団105期の紀城(きしろ)ゆりや=西宮市出身=が初主演を果たし、ヒロインを同期の音彩唯(ねいろ・ゆい)=神戸市出身=が務めた。

 「ライラック−」は19世紀初頭のドイツで、貴族ドロイゼン家の5人兄弟が、鉄道産業を興そうと志す物語。

 「楽しんで舞台に立てた」という紀城。だが幕が下り、カーテンコールでのあいさつでは涙があふれた。「ほっとした気持ちやうれしさがあり、客席を見てなんとも言えない気持ちがこみ上げた」。終演後の取材では「舞台の真ん中から見る客席は、まぶしいけれど温かい場所と実感した」と笑顔を見せた。

 公演前の不安は大きく、本役のトップ彩風咲奈(あやかぜ・さきな)からは「初主演は何をしてもいい。歴代の主演は不安に打ち勝つことができたから、紀城もできる」と励まされ、心強かったと明かした。

 本公演では初めてエトワール(フィナーレに単独で歌を披露する)を務めた音彩。3度目のヒロインで地に足の着いた演技を見せた。本役のトップ娘役、夢白(ゆめしろ)あやからは「3回目だから完成したものを見せようとするのではなく、自分なりの役を生き抜いて」とアドバイスされた。本番では「空間いっぱいに舞台を感じ、楽しむことに専念できた」と振り返った。

 東京宝塚劇場での新人公演(6月29日)に向け、2人は「細部を作り込んでより深いものをお見せしたい」とさらなる精進を誓った。(小尾絵生)

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