2024年12月の退団が決まった宝塚歌劇の星組トップ娘役、舞空瞳(まいそら・ひとみ)さんが8日、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場内の「エスプリホール」で記者会見した。白いワンピース姿の舞空さんは「今まで私に出会い、ご指導し、導き、育ててくださった皆さま、ファンの皆さまに感謝の思いで胸がいっぱいです」と語った。
舞空さんは16年に102期生の首席で入団。花組に配属後、愛らしい容姿と切れの良いダンスで注目を集めた。19年4月に星組に組替えし、同年10月に礼真琴さんの相手役として、トップ娘役に就任。「ロミオとジュリエット」「1789―バスティーユの恋人たち―」など、海外ミュージカル作品でもヒロインを務めた。礼さんとは首席入団同士のトップコンビだった。
退団を決めたのは、幼いころから憧れていた「ME AND MY GIRL」のヒロイン、サリーを演じた千秋楽の後という。礼さんには、前作の大劇場公演の稽古(けいこ)中に伝え、「なこちゃん(舞空さん)が決めたことなら全力で応援するよ」と言われたという。
退団公演「記憶にございません!」「Tiara Azul−Destino−(ティアラ・アスール ディスティーノ)」は宝塚大劇場で8月17日〜9月22日。10月19日〜12月1日には、東京宝塚劇場で上演され、その千秋楽で退団する。【水津聡子】