安藤和津 ウィル・スミス夫人の心の傷に同情…自身も脱毛症を経験「今回は言葉の暴力がきつかった」

 女優・安藤和津(74)が29日、フジテレビ系「バイキングMORE」(月〜金曜前11・55)にリモートで生出演し、第94回アカデミー賞授賞式で、米俳優ウィル・スミス(53)がコメディアンのクリス・ロック(57)に平手打ちを食らわせた騒動について私見を語った。

 ウィルは27日(日本時間28日)に米ロサンゼルスで行われた授賞式に出席。プレゼンターとして出席したクリスが、ウィルの妻ジェイダ・ピンケット・スミスを侮辱するスピーチしたことに激怒し、壇上に上がりクリスの顔面をビンタした。その後、「ドリームプラン」で主演男優賞を受賞した際のスピーチでは、自身の行為を謝罪し、クリスにもSNSで謝罪の言葉をつづった。

 安藤はこの騒動を「言葉の暴力対肉体の暴力」と解説。「平手の痛みは数時間か1時間で消えますけど、ジェイダさんの脱毛症をからかわれた心の傷…。言葉の暴力対肉体の暴力、今回の場合、どっちがきつかったかなといったら、言葉の暴力がきつかったなと思う」と話した。

 ウィルの行動ついては、愛する妻を侮辱された怒りを理解する声と、暴力への批判という賛否が上がっている。安藤は「私の心の声を言っちゃったら、『違うでしょ?』という言葉も返ってくるかもしれないけど」と前置き。「頭では暴力はいけないと思うけど、私はウィル・スミスの奥さんに対する愛情でビンタを張ってくれたのは、奥さんと同じ女性の立場としたら、心の中で…」と、手で拍手のジェスチャー。暴力は否定しながらも、ウィルの行動に一部理解を示した。

 さらに安藤は、ジェイダさんと似た症状に悩まされてきたことを告白した。「私も神経性脱毛症で毛がすごく抜けたんですよ。やっと生えてきたところなの、これ」。髪が抜けた時期は「家族にも髪の毛を洗った直後、髪の毛を見せたくなかったし、美容院に行くのもすっごい嫌だった」と打ち明けた。

 番組では、クリスのスピーチを聞いたジェイダさんが、困惑の表情を浮かべる姿が放送された。安藤は「『オー…』っていう反応をしているかもしれないけど、内心めちゃくちゃ傷付いているかもしれない。特に女性はね」とジェイダさんの感情をおもんぱかり、「ジョークでも人の心を重くしたり傷付けるのはやめて下さい」と訴えていた。

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