17年、収録の合間に頭痛に見舞われたことが発端だという。「収録の合間でした。もともと片頭痛持ちなんですが、その時と違うような閉塞感、圧迫感、めまい、ふらつきを感じた時がありました。普段は流すんですが、いつもと違和感、違うなって」。検査を受けると、髄膜腫の診断。医師からは「いつ破裂してもおかしくないですよ」と指摘された。
脳を取り囲む髄膜に、8センチ大の腫瘍があり、10年ほどかけて大きくなっていた可能性があるという。腫瘍の画像を見た安田は、ショックだったかと思いきや、「何も思わなかったんですよね。皆さんに言っても、え?って感じになるんですけど、本当に何も思わなくて。こういうふうなものがあるんだというだけで、ショックもなかったです」と明かした。さらに「後でお医者さんに言われたのは、腫瘍があった場所がそうさせたとはおっしゃってますけど。リアクションが薄くなるというか、何も思考がいかなくなる場所」ともカハした。
1週間後に手術を受けた。頭蓋骨を開けて腫瘍を摘出する開頭手術で、実に12時間という大手術だった。メンバーからは激励の言葉も届いたという。「手術終わって入院している時に、変顔を送ってくれたメンバーもいたりとか。“お前が生きていてくれるだけでもありがたいから、ホンマにただ生きていてくれ”と涙をくれたメンバーがいたり、それぞれでした」と感謝を口にしていた。
病気を通して、生きていることが当たり前ではないと知ったという。「自分1人じゃなくて、誰かのために生きているんだなと実感したりとか、当たり前のようにしんどいなつらいなと言ってきたけど、全然本当のつらさとかしんどさは知らなかったんやなって。すごく気づきましたね。ベッドの上で」と回想していた。