安住紳一郎アナ、ジャニーズ問題でマスコミの責任に言及 反省の弁も「放送局で働く人間が事の重大さをわかっていなかった」

安住紳一郎アナ、ジャニーズ問題でマスコミの責任に言及 反省の弁も「放送局で働く人間が事の重大さをわかっていなかった」

安住紳一郎アナ (C)ORICON NewS inc.

(ORICON NEWS)

 9日放送のTBS系『情報7daysニュースキャスター』(毎週土曜 後10:00)では、ジャニーズ事務所が7日、都内で故・ジャニー喜多川氏による性加害問題についての会見を行ったことを特集。その中で、安住紳一郎アナが「マスコミ側の責任」について触れた。

 ジャニーズ事務所は7日午後2時から、都内で故・ジャニー喜多川氏による性加害問題についての会見を行った。代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏が出席し、ジャニー氏の性加害を事実と正式に認め、謝罪。ジュリー氏は社長を退任し、新社長として所属タレントである東山紀之が就任した。

 ムービー約70人、スチール約60人、記者約150人と約300人が参加。会見は闇営業問題について吉本興業が開いた5時間半に迫る4時間超という異例の長さだった。しかし、最後まで質問は尽きず、再び会見を開くように求められた。

 この日の放送で、安住アナはこれまでの経緯をまとめたフリップを用いながら「マスコミの沈黙についても、責任を問う声が大きくなっています」と紹介。週刊文春との裁判の結果についても「当時、一般紙でこの裁判の結果を伝えていたのはわずかです。TBSも当時、この結果を報じていません」と指摘した。

 安住アナは続けて「さらに調査書の中でも、ジャニーズ事務所の中でも最高裁の判決を知らなかったという声がありました。一番はなにより、なぜマスコミがこれを報じなかったかについてですが、本来なら、私たちもきちんと聞き取り調査など行うべきかもしれませんが、この1週間、私の周りのマスコミ人に話を聞いた限りでは、当時は捜査「当局も動いていないし、それほど大きな事件であるという認識がなく、法律上も強制性交の被害者も女性に限定している時代で、ただの芸能ニュースのひとつだろう考えて、ニュースとして取り上げない人が多かったのだろうという話を聞きました」とした。

 さらに踏み込み「2004年以降も、被害のうわさなどもある中、情報番組などで追及できるチャンスはなかったのかということですが、もう一度時系列に戻りますが、2019年にジャニー氏が亡くなって、今年3月18日、BBCがジャニー氏の性加害に関するドキュメンタリーを放送しました。この番組で、そのネタを扱ったかということなんですが、4月22日にその内容を放送しますが、私の感覚的には2週遅かったと思います。4月8日、15日にも放送するチャンスがあったかと思いますが。三谷(幸喜)さんが『今週、放送しないんです』と打ち合わせでおっしゃっていたと思います」と告白。

 その上で「ただし、この時点では事務所側が、性加害があったことを認めてはおらず、さらに自分たちが取材している問題ではないので、これは取り扱いに注意が必要という判断。それが大手芸能事務所に対する忖度ではないかというご指摘があると思いますが、その側面は十分にあると思います」と率直に話していった。

 最後に「例え話になってしまいますが、私自身、簡単なインタビューでも、このことを聞かないでほしい、触れないでほしいと事前に言われることもあり、もし約束を守らなければ、次からはこちらの依頼に答えてくれない、そういう損得勘定で仕事をしている部分はあります。ただ、これは嫌われても今回これは聞かなきゃいけないということは、自分で考えて、そのような手段を取るのですが、今回はそのケースにあたるのに、私も含めて、放送局で働く人間が事の重大さをわかっていなかったということだと思います。東山新社長がおっしゃっていたマスコミとの対話、正直に話すということを心がけて、これから変えていくように努力いたします」と結んだ。

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