同作は、三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生し、歌手を目指す月見英子(上白石萌歌)のために、魔法のような作戦を考えては、彼女の前に立ちはだかる壁を軍師のごとく切り崩し、成功に導いていくサクセスストーリー。
超大型音楽フェス『サマーソニア』への出演を宣言した英子だったが、出演の条件であるSNSでの「10万イイネ」の獲得にまったく自信が持てない。孔明は強力なラッパーを仲間にする計略を明かすが、それだけでは10万イイネ達成には足りないと言う。英子は孔明に何が必要なのか教えを乞うが、それは自分で見つけるしかないと突き放す。
その頃、アルバイトを終えて帰路につく一人の青年(宮世琉弥)がいた。フードをかぶってフリースタイルラップを呟く姿を見て、周囲の人が「ラッパーのKABE太人じゃね?」と気づき始める。その声が広がるにつれ胃が痛くなったKABE太人は、逃げるようにその場を立ち去る。
その後、自宅アパートで洗濯をしていたKABE太人は洗濯機が壊れていることに気づいてコインランドリーへ。そこにはジャージ姿の怪しい男・孔明がいた。孔明はKABE太人に「あるイベントである歌手と組んでいただきたい。あなたの力が必要なんです」と提案。拒むKABE太人に「蒼天は円蓋」から始まる“お経ラップ”で「高眠、臥して飽かず。いつまで寝ているおつもりですか」と発破をかけた。
そして「次の土曜日、渋谷BBラウンジにてMCバトルのイベントを開きます。そこで私と勝負してみませんか。もし、私が勝ったら、先ほどの歌手との話考えていただければ」と約束を一方的に伝えた。
同ドラマの公式X(旧ツイッター)は、このシーンの放送直後に「豆知識」を投稿。「『高眠、臥して飽かず』は、才能のある人物が惰眠を貪っていること。ラッパーとしての才能を持ちながら表舞台から去ったKABE太人に、かつての自分を重ねて発破をかける孔明」と解説を加えた。
このシーンに視聴者からは「お経ラップ、良かった」「ラップバトル楽しみ〜」「なかなかに味のあるラップ」「お経ラップが想像以上にお経だった」「孔明のラップにジワジワ」「衝撃すぎた」といった声が寄せられている。