大阪府吹田市の万博記念公園に『EXPO’70 パビリオン別館』が11日オープンした。1970年に開催された「EXPO’70」(大阪万博)のにぎわいや熱気が再現され、太陽の塔の頂部に設置されていた初代「黄金の顔」が、約30年ぶりに常設展示された。
初代「黄金の顔」は、大阪万博開催時に披露され、1992年の改修工事に貼り替えられるまで、輝きを放った。今回、直径10.6メートルの大迫力の姿を、間近に見上げられるようになった。
岡本太郎さんが生み出した細やかな造形や、“顔の厚み”を実感することができる。
10日のオープニング式典では、ジャルジャル・後藤淳平の父で、吹田市の後藤圭二市長が、左目の下に涙が流れたような跡があると指摘。大阪万博のテーマが「人類の進歩と調和」だったことから、現代に通ずる「調和に関するメッセージと読みとることもできると思う」と鋭く意見した。
また目のくぼみは、万博開催時、塔に登った男が1週間以上籠城した“目玉男”事件の現場。後藤市長は「リアルに感じることができる」と懐かしげに語っていた。
このほか、大阪府の吉村洋文知事、茨木市の福岡洋一市長、NMB48メンバーらが出席した。