【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。中国で新型コロナウイルスの感染再拡大がニュースになっています。もともとゼロコロナ政策で感染者を封じ込めていたものの、中国国民の不満が爆発。そこで対策を緩和したところ、感染が再び広がっているようです。しかも、当局はゲノム解析を禁止し、公式発表される感染者数も実態を反映していないと言われているので、ちょっと心配ですよね。何としても食い止めて、日常を取り戻してほしいものです。
そこで今回は「再」をテーマにしたいと思います。振り返ると、今年の映画界のキーワードは「再」だったんですよ。時を経て再びヒットする作品が多かった。その象徴とも言えるのがトム・クルーズ主演の「トップガン マーヴェリック」。36年ぶりの続編です。トムが今も第一線を走り続けていることもすごいけど、36年前のコンテンツの続編が大ヒットするということが驚きです。
「THE FIRST SLAM DUNK」は原作の最終回から26年の時を経て映画公開され、こちらも大ヒット中。「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」は2009年に公開された前作からの続編です。09年は3D映画元年と言われた年でもありました。
ここ数年、映画館の楽しみ方は体感することにシフトしてます。IMAX、ドルビーシネマ、ドルビーアトモス、MX4D、4DX…と規格フォーマットが増え、同じ作品でも行く映画館によって楽しみ方が変わる。実は、そこがトップガンのヒットにつながりました。何回も何回も映画館に来させるというのがうまかったですね。まさに「再」ですよ。
先日、僕も息子とスラムダンクを見に行きました。僕ら世代が高校時代に盛り上がっていた作品ですけど、息子はアニメーションがカッコイイと親子で楽しむことができました。トップガンもそうですけど、親は懐かしいという目で見るし、子供も純粋に作品として楽しめる。年末年始は親子で映画を楽しんではいかがでしょうか。
今年1年、お付き合いいただき、ありがとうございました。来年も映画の魅力を届けられるよう僕自身も「再」起をかけて頑張ります!
☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のシネマラボ」で紹介している。