「ずっとずっと、憧れていました」と書き出し、「私が生まれた時から父はたくさんの人に愛され、近くて遠い存在でした」と龍一さんへの思いを言葉にした美雨。「父に会いに行く時は、好きなワンピースを着て、きれいな姿で会いたかった。私にとって父はそういう人でした。最期の日々も、そうして会いに行きました。世界一かっこいい、憧れのお父さんだから」と父との“最期のひと時”にも思いをはせた。
「今、ちっちゃくなってもう一度娘をやりたい。もっと甘えたり反抗したり迷惑をもっとかけて それでもやっぱり大好きだと言って 思いきり抱きつきたい。大好きでたまらない」とあふれる思い。さらに、「これからは父と共に生きていきます」と前を向き、「彼の人生は、濃密な、美しい人生だったと思います。今こうして世界中から寄せられる、父を想う言葉、写真、思い出の数々を拝見し、こんなにも様々なところで様々な人と笑い合ってきたんだなと知らなかった父を発見し嬉しくなります」と喜びもつづった。
「大好きな人のことをまだまだ知ることができて私はとても幸運です。坂本龍一を幸せにしてくれたすべてに、深く感謝します」と謝意を伝えつつ、最後は「お父さん、ずっとずっと愛してます」と呼び掛けて締めくくった
1982年に坂本さんと矢野が結婚。正式に結婚前の1980年に美雨が誕生した。両親は2006年に離婚している。美雨は1997年、正体を明かさず、坂本龍一 featuring Sister Mとして楽曲「The Other Side of Love」に参加。「Sister M」は誰かと様々な憶測を呼んだが、坂本さん自身がのちにラジオで実の娘が歌ったことを明かした。
翌1998年に本名の坂本美雨でデビュー。坂本さんと「LUNA SEA」のギタリストSUGIZOが共同プロデュースしたミニアルバムを発表した。自身は2014年に結婚。2015年には坂本さんにとって初孫となる第1子を出産している。