国民的人気者ノッポさんが語っていたストイックな素顔…「節制と挑戦」貫いた88年の生涯

「できるかな」(NHK教育テレビ)の「ノッポさん」として知られた俳優で作家の高見のっぽ氏(享年88)死去の知らせに悲しみが広がっている。

 ノッポさんは、昨年9月10日に心不全のため都内の病院で他界していたが、「死後半年は公表しないでほしい」という本人の意向で、本人の誕生日である5月10日に公表したという。

「できるかな」(1970年4月〜90年3月)に出演していたのは35〜55歳の時。一言も発することなく、パントマイム仕込みのクールな動きで、パートナーの「ゴン太くん」とともに工作を楽しむ姿は、子どもたちを魅了した。動きや表情だけで喜怒哀楽を伝える職人芸だった。

 その後は絵本・児童文学作家として活動し、50冊以上を上梓。2006年には「みんなのうた」(NHK教育テレビ)で「グラスホッパー物語」が大ヒット。番組初の4カ月連続放映となり、歴代の曲中、第2位の人気となった。71歳のノッポさんはバッタの扮装で歌い踊っていた。当時、日刊ゲンダイのインタビューで「身長181センチ、体重65.5キロ、体脂肪率12%。30年近く体形が変わらない」と話していたが“若さを保つ秘訣”を、食事や運動、日頃の心がけなどについてこう語っていた。

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次々鬼籍に入る昭和のヒーロー

「だいたい朝昼兼用の食事と、夕食の1日2食です。肉が好きで、たとえば先日は朝昼兼用にシーザーサラダ、ハンブルクステーキ、コロッケ2個、ご飯、オレンジジュース。夜は納豆、ポークソテー、みそ汁、酢の物でした。昼近くに起きて、就寝は朝4時近くですが、1日2食以外は飲み物だけで、何も食べません」

「歩くとき、移動するときなど、日頃からササッと動く。モタモタしない。たいていエスカレーターを使わず階段を上ります」

 そして“これがとても大事”として「最初からできないと思わないこと」を挙げていた。

「失敗したら、そのときはそのとき。よく“年だから(新しいことに)挑戦できない”と言う人がいますが、何もしなければしないまま衰えていく一方。やったらやった分だけ、自分のためになる。これは40代、50代の中年の人も同じですよ」

 そうして節制と挑戦を続けながら、88年の生涯を全うした。

 SNS上では「ノッポさん、志村けん、アントニオ猪木、ムツゴロウさん……子供の時、夢中で見ていた人たちがどんどん亡くなってしまってさみしい」という中高年の声も聞かれるが、またひとり、昭和の時代を彩った国民的な人気者がこの世を去ってしまった。 

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