向井理“孔明”に立ちはだかる関口メンディー“ケイジ”、憎さ漂うヴィランぶり<パリピ孔明>

向井理が主演する水10ドラマ「パリピ孔明」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第9話が11月22日に放送された。孔明(向井)が軍師を務める英子(上白石萌歌)の邪魔をする前園ケイジ(関口メンディー)。その理由が明らかになった。(以下、ネタバレを含みます)

■孔明と小林に嫌な予感が…

同ドラマは、「ヤングマガジン」(講談社)で連載中の累計発行部数160万部を突破した同名コミックが原作。魏・呉・蜀という3つの国が天下の覇権を争っていた中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井)が現代の渋谷に若かりし姿で転生。歌手を目指す英子(上白石)を、軍師のごとく成功に導いていくサクセスストーリーだ。

孔明が仕えた蜀の皇帝・劉備をディーン・フジオカ、英子がバイトするライブハウス「BBラウンジ」のオーナーで三国志と諸葛孔明の大ファンである小林を森山未來が演じる。

最終回直前となる第9話。超大型音楽フェス・サマーソニアのタイムテーブルが発表され、英子のステージのあとがケイジだと知った孔明と小林は、嫌な予感がした。

■ケイジが恨んでいた人物とは

英子にテレビ出演オファーがきた際も、裏で指図していたケイジ。歌って踊れるスーパーアーティストとして人気を博す彼が、なぜアマチュアの英子に立ちはだかるのか。その理由は小林にあった。

インディーズ時代のケイジが売り込みに来たとき、小林は2人組ロックバンド、イースト・サウスに影響されていることを見抜き、「袁術がいくら皇帝のまねをしようと、袁術は袁術なんだよ」とお得意の三国志で例えつつ、「要するに本気でやるなら自分の音楽突き詰めろってことよ」とアドバイスしていた。

「人のまねしてちゃ、誰の心にも届かないよー」。音楽を愛する小林の言葉はきっと正しい。だが、ケイジは恨みを抱き、それがいまの活躍につながる糧になっているという。

孔明は「あなたの宣戦布告、謹んでお受けいたします」と挑戦状を出し、戦いの火ぶたが切って落とされた。

■関口メンディーが憎らしさ満点の好演

孔明は、活動休止中のイースト・サウスの2人、ベースの南房(休日課長)とギターの東山(石崎ひゅーい)がケイジのゴーストライターをしていることをつかんだ。

一方、ケイジは英子たちの仲間入りしていたKABE太人(宮世琉弥)の引き抜きを画策。孔明はそれを見越していて、KABE太人に「一役買っていただきたい」と話していた。KABE太人は、それで一度は断ったものの、ケイジが先輩ラッパーのダイナー(渡辺大知)を使った揺さぶりをかけたことで孔明と言い争いになり、ケイジ陣営に寝返りの様相を見せた。果たして、どこまでが孔明の計略なのか…。

それにしても、ケイジを演じる関口メンディーのヴィラン(悪役)ぶりがすごい。筋骨隆々な体で超ミニ短パンのファッション性もすごいのだが、孔明や小林の前での高笑いに始まり、大手広告代理店を営む父親の権力と財力を武器にした立ち回り、イースト・サウスを始めとする周囲の人々への高慢な態度など、憎らしい気持ちが沸々と湧いてくる。

SNSには「前園ケイジがちゃんとラスボスしてて良いね」「前園ケイジ存在感ありすぎ」「ケイジ卑怯やな」といった声が上がった。

ラストで、ケイジはさらに、父親の会社の系列らしき不動産会社の社員をBBラウンジに送り込み、立ち退きを迫った。その場は、孔明が「借地借家法」をたてに追い払ったが、それでケイジの手がゆるむはずはない。

三国志のなかのエピソード、赤壁の戦いでは“東南の風”が鍵となる。本ドラマでは東南=イースト・サウスの2人が風を巻き起こすのか。次回、11月29日(水)の放送が最終回となる。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

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