吉永小百合、平和の祈り「犠牲者のことを考えて」 悲しき戦争の記憶、反核がテーマの映画祭で

吉永小百合、平和の祈り「犠牲者のことを考えて」 悲しき戦争の記憶、反核がテーマの映画祭で

「第11回 戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」のトークショーに出席した吉永小百合

(サンケイスポーツ)

女優、吉永小百合(77)が10日、千葉・流山市のスターツおおたかの森ホールで行われた「第11回戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」(12日まで)に参加。「沖縄が返還されて今年で50年。犠牲者のことを考えてくれればうれしい」と平和を願った。

同映画祭は悲しき戦争の記憶、反核をテーマに映画7本を上映。小百合は開幕を飾った主演作「あゝひめゆりの塔」(1968年公開)で、太平洋戦争末期の沖縄に看護師として動員された女学生を演じている。

同作の上映を自ら依頼した小百合は、初めて撮影秘話を披露。当時、沖縄が返還されておらず静岡・伊豆で撮影をしたといい、「大変厳しい状況の中、撮影しました。演技をしながらパニックになることがあった」と声を落とした。

爆発物を地面に埋め込むなどの撮影を「緊張したし、怖かった」と振り返り、「石廊崎での自決シーンでは、手榴(しゅりゅう)弾のライン管を口で抜いた後に押してはいけないボタンを押してしまって頰をやけどしたんです」と告白した。

絆創膏を貼った上からドーランを塗って撮影を続けたが、傷は2カ月も治らなかったといい、「戦争というおそろしさを感じたシーンでした」とポツリ。

東京大空襲の3日後(3月13日)に生まれただけに「(戦争の怖さを)語り継いでいきたい」と力を込めた。

■この日が命日の渡哲也さんも特別出演 「あゝひめゆりの塔」には、小百合を含め浜田光夫(78)、藤竜也(80)ら日活青春スターが総出演。この日が命日の渡哲也さん(享年78)も特別出演している。小百合は「戦争はしてはいけない、核はいけないということは映画に出演して教わった」と告白。渡さんとの共演作で、被爆した青年と少女の純愛を描いた映画「愛と死の記録」(67年公開)にも触れ、「原爆ドームで渡さんと抱き合うシーンもあった」などと名作を紹介した。

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