広告、ファッション、TVドラマ、企業ブランディングなどさまざまなフィールドで活躍する千原が、長年の夢だった「映画を作ること」をアートディレクターの視点から構築。従来の映画製作のやり方にとらわれない手法で挑んだ意欲作。
デザイン会社に就職するもうまくいかず、今はアイスクリーム屋でバイト長として働く常田菜摘(吉岡)。そんな菜摘と一緒にアイスクリーム屋で働く桑島貴子(詩羽)。偶然にも2人が働くアイスクリーム屋に訪れた作家の橋本佐保(モトーラ)。アイスクリーム屋の近所にある銭湯の常連客、高嶋優(松本)。
公開された映像で映し出されるのは、アイスクリームのようにそれぞれの色をまとい、さまざまな魅力を放つ4人の女性たちの姿。それぞれが複雑な事情や言葉にならない想いを抱えながらも、熱=“フィーバー”に似た、心を捉えて離さない衝動が女性たちを突き動かしていく――。
そんな彼女たちが織りなす物語の断片を、吉澤嘉代子の楽曲「氷菓子」に乗せて見せていき、“あの夏の、たった一瞬の夕立のような いつか忘れてしまう、小さなラブストーリー。”というコピーが、切なくも爽やかな余韻を残す、エモーショナルな映像に仕上がっている。
さらに映像では、4人の女性たちの物語を彩る、安達祐実、南琴奈、後藤淳平(ジャルジャル)、はっとり(マカロニえんぴつ)、コムアイ、MEGUMI、片桐はいり、吉澤嘉代子ら、個性豊かなキャストが登場。その役どころも気になるところだ。
あわせて公開されたメインビジュアルでは、色とりどりのアイスクリームを彷彿とさせるような爽やかな色使いで「ICE CREAM FEVER」の文字があしらわれている。劇中のせりふにもある「100万年君を愛ス」が象徴する、カラフルな見た目、清らかな口当たり、甘くて、柔くて、あっという間に溶けてしまう儚さもあって、まるでアイスクリームのようなラブストーリーである本作の魅力を表現したものになっている。今回のビジュアルのデザインは、アートディレクターの小杉幸一が担当した。