古市憲寿氏が〝マスク解禁日〟の設定に疑問符「別に何の記念日でもない」

 社会学者の古市憲寿氏が18日、「中居正広のキャスターな会」(テレビ朝日系)に出演し、3月13日からマスク着用ルールの緩和を決定した政府に対して「結局だれも責任を取らなかった」と苦言を呈した。

 政府は今月10日、新型コロナウイルスの感染防止のため呼びかけてきたマスク着用について、来月13日から原則として「屋内・屋外問わず個人の判断に委ねる」方針を決定。これには「そもそも義務でもないのに緩和とかおかしい」といった声が上がったほか、飲食店などの事業者が感染対策のため客や従業員にマスク着用を求めることができることにも「これじゃ誰も外せない」といった批判的な声が相次いだ。

 こうした声があるなか、古市氏は「そもそもなぜ来月13日からなんですか。別に何の記念日でも何でもないじゃないですか!」と指摘。これに司会の中居正広が「別にいつ解禁かは、こだわらなくてもいいんじゃないかな」と話し、ジャーナリストの岸田雪子氏も新年度に向けた事業者の準備もあると解説したが、古市氏の弁は止まらない。

「結局だから、この国は誰も責任取らなかったなって思って、政治家が。本当は政治家が責任をとって、『多少、感染者が増えるかもしれませんけど、でもここで元に戻します』ってやるべきなんですよ。英国とかやったわけじゃないですか。でも、日本の政治家には腹をくくる人がいなかったんだなって思います」と、事なかれ主義でハッキリ決められない岸田政権を痛烈に批判した。

 今回のマスク着用ルール緩和については、多くの著名人からも疑問と不満の声が漏れているが、古市氏も納得いかない部分があったようだ。

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