MLBアナリストの古内義明氏(55)が26日、日本テレビ系「DayDay.」(月〜金曜午前9時)に出演。元通訳の水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博に関与した疑いでドジャースを解雇された問題を巡り、大谷翔平投手(29)が開いた会見についてコメントした。
会見が質疑応答なしの形になったことについて「まずはご自身の言葉で伝えると。2点目は準備する期間があったということ。一言一句間違わずに事実のみを伝えるという弁護方針に沿った見解もあったと思う」と分析。大谷は水原氏について「彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ、僕のまわりにもうそをついていた」と説明しており、古内氏は「ある意味窃盗ですよね。チームの解雇理由は、実はスポーツ賭博ではなく窃盗。ドジャースの意見と大谷選手の意見は一致している」と声明の内容を語った。
水原氏は現地時間19日の段階で米ESPNの取材に応じていたが、大谷は同氏の問題を20日に韓国で行われた開幕戦後のミーティングで知ったと説明。古内氏は「ESPNがこの特ダネを報じた時、大谷選手以外の代理人と今回雇った広報、水原さんの3人でこのインタビューを仕切ったと思う」。また「ESPNが相当強い特ダネを持っていた。この情報をいつ出すかというタイミング。これだけ世間が盛り上がっているタイミングで、『開幕戦だけは勘弁して欲しい』と。『その代わり19日に必ず時間を取ってESPNだけに独占インタビューを設定するよ』という風に、私は見ていますね」とやりとりを想像し、大谷本人に知らされなかった理由については「多分、大谷選手に試合に集中して欲しいと」と水原氏の対応を推察した。
騒動は調査中のため、この日は大谷の声明のみで、質疑応答は行われなかった。会見内で大谷は、自身の賭博への関与は一切なく、金が送金されたことを開幕戦直後のミーティングで初めて知ったと告白。水原氏の賭博についても「全く知りませんでした」としている。
水原氏は違法スポーツ賭博で450万ドル(約6億7500万円)の借金を抱え、大谷の銀行口座から返済が行われたことが米ESPNにより報道された。同氏は20日に球団を解雇されている。