古今亭志ん生没後50年に古今亭・金原亭一門が勢ぞろい 五街道雲助「芸風や味を受け継いでいきたい」

古今亭志ん生没後50年に古今亭・金原亭一門が勢ぞろい 五街道雲助「芸風や味を受け継いでいきたい」

「古今亭志ん生没後50年追善興行」の会見を行った(左から)真山由光・新宿末広亭社長、五街道雲助、古今亭志ん弥、金原亭馬生

(スポーツ報知)

 昭和を代表する落語家の5代目古今亭志ん生の没後50年の節目に東京・新宿末広亭の9月中席(11〜20日)で「五代目古今亭志ん生没後50年追善興行」が行われることとなり、7日、同所で発表会見が行われた。

 先代の10代目金原亭馬生の没後40年、3代目古今亭志ん朝の23回忌、先代の2代目古今亭圓菊13回忌追善も兼ねた節目の興行。古今亭、金原亭一門のみが総出演する番組となり、主任(トリ)は前半(11〜15日)の昼の部を五街道雲助、夜の部を古今亭志ん弥、後半(16〜20日)の昼の部を古今亭志ん輔、夜の部を当代の金原亭馬生が勤める。

 この日は雲助、志ん弥、馬生が出席しあいさつ。先代の馬生門下の雲助は「これだけ(時が)たつと、志ん生、馬生、志ん朝、圓菊の芸に生で触れた方も少なくなっていく。(芸が)なくなってしまうのは惜しい。我々でそのまま再現するのは無理ではありますが、芸風や味を少しでも受け継いで、意気込んでやっていきたい」と意欲。7月に重要無形文化財の保持者(人間国宝)として認定され、その記念興行でもあるが「あくまでも志ん生、馬生、志ん町、圓菊がメインということで…」と謙虚に語った。

 先代の圓菊門下の志ん弥は、学生時代に志ん生に弟子入りを申し出ていた思い出を明かし「圓菊の一門はとにかく笑いが多い。圓菊が『うちの師匠(志ん生)はこうしていたんだ』とのべつ話していたのを背中で見ていた。私はそれをいくらかでも引き継いで、兄弟弟子でお送りできたら」。当代の馬生は、自身が前座時代に志ん生の通夜に集まった名人たちの思い出を振り返りながら「50年前のことが走馬灯のようによみがえります。いま古今亭一門に7、80人います。団結力も強うございます。先人達をしのびながら、これからの古今亭の行き先をどうなっていくのか、末永く見守っていただきたい」と呼びかけた。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね♡
URLをコピーする
URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アフィリエイター初心者です!よろしくお願いします。

目次
閉じる