タレント、友近(49)が27日、東京・東池袋の新文芸坐で行われた五社英雄監督没後30年プロジェクト「五社英雄 情念の軌跡」のトークイベントに出席した。
五社作品のファンになったきっかけについて、「祖母が愛媛・松山の道後温泉で働いていて、遊郭や客引きがあったのを知り、興味を持つようになりました」と自身の生い立ちと絡めて告白。
イベント前に上映された名作「吉原炎上」「鬼龍院花子の生涯」を引き合いに出しながら、「借金のかたに売られてくる過酷な運命の女性が描かれていて、『自分だったらどうするだろう?』と考えながら見ていた」などとマシンガントークで魅力を語った。
五社監督のファンと言い続けていたら遊郭を舞台にした2014年公開の映画「花宵道中」で女将(おかみ)役のオファーがあったという。「五社作品に登場した女将役の女優さんたちをイメージしながら演じました」と回想。「劇中では『股開かざるもの、食うべからず』という五社イズムあふれる名せりふをいただき、自分の宝としています。ただ、4歳のめいがマネするのには困った」と笑わせた。
友近と一緒に登壇する予定だったタレント、マツコデラックス(49)は新型コロナウイルス感染のため欠席した。
同劇場では、9月6日まで五社監督の10作品が上映される。