「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒット曲で知られる3人組グループ・アリスのメンバーで、「昴―すばる―」「サライ」などの名曲を生んだシンガー・ソングライターの谷村新司さんが8日、死去した。74歳だった。
シンガー・ソングライターの南こうせつは16日、所属レコード会社を通じて「突然の訃報に驚いています」とコメントし、別れを惜しんだ。谷村とは共演歴も多く、加山雄三のバックバンド「ザ・ヤンチャーズ」のメンバーとして共に活動していた。
今年の春、電話で話をしたのが最後だった。南は「お互い同じ歳、これからは年相応にライブを楽しみながら生きていこう、なんて話を交わしました。1970年代の初め、僕は『かぐや姫』という3人のグループで、チンペイも『アリス』という3人組で活動していて、良きライバルであり、同じフォーク仲間の友人でもありました」と回想。「ソロになってからも、チンペイは唯一無二の自分のスタイルを作り上げていきました。『ザ・ヤンチャーズ』で、みんなで一緒に演奏したりハモったりして、学生時代にかえったように楽しかったことは今でも忘れられません。チンペイが歌った美しいメロディーは、永遠に輝き続けることでしょう。心よりご冥福をお祈りします」と追悼した。

