【東スポ音楽館】演歌歌手・北野まち子は今年8月にデビュー35周年を迎える。その節目の年に向けてリリースしたのがシングル「夫婦風ごよみ」(作詞・石原信一/作曲・徳久広司)だ。
――どんな作品ですか
北野「いろんな苦難を2人で力を合わせ、支え合って乗り越えてきたという夫婦をテーマにした歌です。長年連れ添ってきたからこそ、互いのことがよくわかるという夫婦像を描いています」
――タイトルに「夫婦」と付く曲が初めて
北野「夫婦ものかなって思う歌はこれまでにもあったのですが、タイトルに『夫婦』と入るのは初めて。コロナ禍だったり、何かとつらい世の中だからこそ、温かい歌がいいなあと思っていたので、夫婦の歌になったのかもしれません。ただ、この曲は夫婦だけではなく、仕事のパートナーだったり、お友達だったり、2人で頑張っている方たちに向けての歌でもあると思います」
――ファンの反応は
北野「ご主人を亡くされて、今まで子育てを頑張ってきた女性から『この歌を聞いて主人のことを思い出しました』なんて言ってくれる人がいました。歌って良かったかなとは思いました」
――今年8月には35周年
北野「コロナ禍もあって、なかなか動けなかったので、まだまだ北野まち子を知らない皆さまに向けて、全国をこまめに回っていきたいなとは思ってます」
――振り返ってみて思い出の曲は
北野「一つひとつの楽曲全部が思い出ですけど、ふるさとの青森を題材に歌った『望郷ひとり旅』(2005年)はやっぱり思い出深いです。作詞の先生と『青森は雪が風で下から舞い上がってくるんです』という話をしながら歌を作るところから関わったので、思い出の楽曲と言えると思います」
――お城巡りが趣味
北野「日本城郭協会というところが決めた日本100名城というのがあって、その100名城を制覇したいって思っているんです。出身の弘前城も入っています。デビューして地方に仕事に行くと、○○会館ってあったりしますが、そこがお城跡だったり、お城の近くだったりするんですよ。空いてる時間にお城に行くようになったのがきっかけでした」
――どのくらい回った
北野「64か所を回りました。コロナ禍でなかなか全国に行く機会もなかったので、今年こそは数を増やしたいですね」