司会の黒柳徹子から「年内でコンサート活動を引退すると発表なさった今の気持ちはどんな」と振られると、加山は「入口があれば出口があるということで、始まったら終わりがある、そのけじめっていうのは大事だなと思って、もうこの辺でやめた方がいいなと思って、自分で決断したんですけど」と語った。「やっぱ正しいと思うんですよ。やっぱりやめたくはないんだけど、音楽に関しての活動するっていうのはやるけれども、お客さんの前で歌うっていうのはそれはもう終わりっていう感じですね」と続けた。
3年前に軽度の脳梗塞、2年前に小脳出血を発症した後には、「生涯現役」を宣言していた。最終的にコンサート活動引退を決断したのはいつ頃かとの質問に、加山は「最後ってのは絶対あるんだと思ったけれども、どういう形にするかって考え出したのは1年前ぐらいから。本当にやめた方がいいやって結論を出して、みんなに伝えてね、そうするぞって。それは割と最近ですよね。決めたのは」と話した。
決断を発表し、今は一安心かと聞かれると、「複雑な気持ちですけどね。だけどもやっぱり締めくくりっていうのは大切だと思うし、自分の年も85になったらね、しぼんでいくのも嫌だと思って。きちっとやっていこうと思って」と前を向いた。
加山は12月中に開催する船上ライブが最後のステージとなるが、ホール会場で行われるコンサートとしては9日に東京国際フォーラムで行われる「加山雄三ラストショー〜永遠の若大将〜」が最後となる。チケットは完売、全国47都道府県の映画館では生中継ライブビューイングも行われる。コンサートへの意気込みを聞かれると、「最後っていうことになると力が入るんですよね、でもあんまり力入れちゃまずいなと思いながらね、リラックスして本当の心の底でもって真心が伝わるように、一生懸命やるのがいいなと思うんでね。心、それが大切」と力を込めた。

