剛力彩芽、監督・プロデュース業にも意欲「挑戦を続けていきたい」 SSFF&ASIA『秋の国際短編映画祭』でトーク

剛力彩芽、監督・プロデュース業にも意欲「挑戦を続けていきたい」 SSFF&ASIA『秋の国際短編映画祭』でトーク

(左から)洞内広樹監督、剛力彩芽、井上博貴監督

(ORICON NEWS)

 米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF&ASIA)』秋の国際短編映画祭で19日、「クリエイターズ支援プロジェクト 作品上映&トークイベント」が開催された。イベントには俳優の剛力彩芽、プロジェクトのショートフィルムを監督した洞内広樹監督と井上博貴監督が登壇した。

 SSFF & ASIA代表・別所哲也の「未来の映画業界を支える日本人クリエイターの活躍の場を増やしたい」という想いのもと、2020年から剛力と展開してきた本プロジェクト。SSFF & ASIAの受賞・ノミネート監督とともに剛力も企画段階から参画し、シングルマザーを演じる『卵と彩子』(大森歩監督)、男から逃亡する女性を迫真の演技で魅せる『傷跡』(井上 博貴監督) 、マスク依存症の狂気を演じる『MASKAHOLIC』(洞内広樹監督)の3作品を完成させた。

 このプロジェクトガスタートするまで、あまりショートフィルムを見る機会がなかった、という剛力。ショートフィルムは「自分の想いと、作った人の想いとがよりダイレクトに重なり合ったり、一方で、見る人に『あなたはどう思う?』と解釈をゆだねてくれる余白も多く好き。とても興味深いと思った」と説明。長編との違いとしては、各作品、撮影は3日ほどで行われ、長編のように現場で演じる中でキャラクターを確立させていく時間がないため、現場に入るまでに役柄を完成させて臨む必要があったと、プロフェッショナルなコメントもあった。

 『MASKAHOLIC』はマスクをしていることで芸能人とそっくりといわれる女性がSNSでなりすましを激化していくストーリー。洞内監督はコロナ禍の時期に本作の制作があったと述べ、皆がマスクをしているスペシャルな状況、マスクをしていると別人に見える、というその時期ならではの要素を企画に取り入れたと話した。また、「剛力彩芽さんをキャストに企画を作るお題から、剛力さんがずっと出演する設定で、そこから剛力さんの多様な面を見せられるようにしたかった」と企画意図を説明した。

 『傷跡』はDVを受け逃げさまよう女性のストーリー。井上監督は、剛力とのプロジェクトを聞いた時、剛力さんのフィルモグラフィーにはこのような役柄の作品がなかったので、新境地として取り組むチャンスを感じたと説明。また、作中で石が投げ込まれるシーンで長距離を全速力で逃げ走るシーンの撮影エピソードも紹介され、石で空いた穴からカメラで撮る手法や演出方法など、剛力が現場でいかに多くのことを学び、吸収しているか、そして「それらを活かしてもっともっとクリエイティブなことやプロデュースにも挑戦してみたい」と剛力から意気込みが語られた。

 また、妊婦役を演じた『卵と彩子』について剛力は「屋上で踊るシーンはとても印象的だった。ただ単に踊るのでなく、おなかに赤ちゃんを抱えながら踊るシーンなんです」と語ったほか、高校生の役を演じて楽しかったこと、監督が最後の恐竜の顔のシーンにもこだわっていことなども紹介された。

 トークイベント最後には、剛力が次に作ってみたい作品、演じてみたい役柄についてMCから質問。剛力は「アクション映画で演じてみたい」、と役者としての積極的な面を見せつつ、「2人の監督を前に、監督したい、とはなかなか言いにくいですが、もし作るなら、見た人が、これは本当に幸せなのか、実は幸せではないのではないか、と捉え方によって解釈が異なるような、考えさせられるような作品を作ってみたい」と、クリエイター剛力彩芽の新たな一面を見せ、「このプロジェクトのような挑戦を続けていきたい」と語り、客席からは期待をこめた拍手が起った。

 10月20日午後2時より、3作品および各作品のメイキング映像がSSFF&ASIAのYouTubeチャンネルにて世界公開される。

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