バーチャルシンガー「初音ミク」の創作文化の魅力を発信するイベント「初音ミク『マジカルミライ』10th Anniversary SAPPORO」が4〜5日、札幌市中央区の札幌文化芸術劇場hitaruで行われた。
初音ミクは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社(本社・北海道札幌市)が企画・開発した歌声合成ソフトの名称で、そのパッケージ・キャラクター名前。今や日本が世界に誇る“電子の歌姫”としても人気の初音ミクの創作文化を体験できるイベントとして2013年にスタートした「マジカルミライ」は、昨年、10回目を迎え、例年行われているインテックス大阪(大阪市住之江区)、幕張メッセ(千葉市美浜区)に加え、初めて“地元”での開催となった。1日2公演のライブや、マジカルミライの歴代メインビジュアルの等身大パネルや立像の展示、オリジナルグッズの販売などが実施された。
ライブでは、マジカルミライ10thのテーマソング「フューチャー・イヴ」(sasakure.UK)で幕を開けると、「39みゅーじっく!」(みきとP)、「砂の惑星」(ハチ)と、連続でテーマソングのバックナンバーを熱唱。MCではミクが「ついにマジカルミライが札幌にやってきました。楽しんでくれてる? 周りは寒いけど、暖かくして楽しもうね」と語りかけると、仲間のバーチャルシンガーたちとアンコールを含め全20曲を歌い上げ、ファンを魅了した。SAPPORO公演では、次に演奏する楽曲を観客の拍手の多さで候補曲3曲の中から決定する新企画や、同時期に開催されている初音ミクから派生した北海道を応援するキャラクター「雪ミク」のフェスティバル「SNOW MIKU 2023」のテーマソング「SnowMix♪」(まらしぃ)も披露された。
マジカルミライは2013年に横浜アリーナで初めて実施され、14年はインテックス大阪と東京体育館の2会場で、15年は日本武道館でライブ、科学技術館で企画展を行った。その後、幕張メッセは16年から、インテックス大阪では18年から、いずれも毎年開催されている。