冨田有紀アナ“トミタイム”も「天然って言われない」独特な空気感から異名 生きたマネジャー経験

 テレビ東京の冨田有紀アナウンサー(25)が、同局系「ウイニング競馬」(土曜、後3・00)の司会に就任してから1年を迎えた。SNSでも反響を呼ぶ入社4年目の注目株。「モヤモヤさまぁ〜ず2」出演時に命名された“トミタイム”を体感すべく取材を申し込むと、意外な素顔が見えてきた。

 不思議系と呼ばれる冨田アナが、パブリックイメージを真っ向から否定した。独特な空気感から“トミタイム”と命名されたが「天然って言われたことないです」と一人歩きするワードに苦笑いした。

 「モヤモヤさまぁ〜ず2」に出演した際、奇抜なコメントを残したのが異名の由来。以降、天然キャラに見られることも多く「修正していかないとキツくなっていくだろうなと思ってます。(本当の自分と)乖離(かいり)していっちゃう。フワフワしてないです。一緒に働いている方にフワフワして見えたら申し訳ないので、そこはパキパキパキです!」と独特な表現で訂正した。

 同局のエースアナを輩出してきた「ウイニング競馬」の司会に就任して1年。勝馬投票券の買い方すら知らない状態から番組に身を投じ「一言では言い表せない、充実した1年でした」と回想する。実況を担当する同期の立川周アナと勉強会を開くなど競馬の世界に漬かり、3冊のノートを使い分けて少しずつ成長してきた。

 自身を競走馬に例え「絶対に先行馬ではないです」と説明する。「追い込みだと思います。今もまだ自分の軸が定まっていないので、まわりの様子を見つつ、コツコツ積み上げていって、最後に差せればいいかなみたいな感じです」。

 上智大時代には4年間、ラグビー部のマネジャーを担当。茨城の実家から学校まで往復5時間、部の練習場がある神奈川県・秦野市内まで往復8時間かけて通っていたという。常磐線と友達になり「その経験が生きていると思います。今は、ちょっとやそっとのことじゃ何も苦に感じないです」と笑い飛ばす。

 目指すアナウンサー像は「かゆいところに手の届くアナウンサー」。マネジャー時代の経験が礎だという。

 「みんなが成立させている仕事の隙間、ニッチなところをやっていこうと、名前がついていない仕事を一生懸命にやるようにしていました。それは変わらずです。『ウイニング競馬』なら面白い方がたくさん出演されているので『これ!』っていうより『その一言があってよかったよ』くらいのさじ加減で、具体的な名前はつかないけど全体の仕事がよりよく成立するような、かゆいところに手が届くアナウンサーになりたいと思います」

 入社試験では差別化を図るためにラグビー部のボストンバッグ片手に登場し、ハカを踊ったという策士の顔も持つ25歳。「SNSではホワンと見られがちなので、仕事の面ではしっかりやっているなと見ていただけるようにアナウンス技術はきちんと磨く。この1年で『ここを伸ばしたい、ここが足りない』と分かってきたので、いいことも悪いことも自分の意見を言えるようにしたいです」。最後の直線で差し切るべく、少しずつでも確かに、実力を伸ばしている。

 ◇冨田有紀(とみた・ゆき)1998年5月8日生まれ。茨城県出身。上智大学外国語学部卒業後、2021年にテレビ東京入社。23年4月から「ウイニング競馬」の司会に就任。「おはスタ」(火曜)や「日経ニュースプラス9」「スポーツ リアライブ」(ともに木曜日)を担当。ダンス経験を生かし、アニメ「パウ・パトロール」内のコーナーに“ゆきお姉さん”として出演している。趣味はサーフィン。最近、無心になるため生け花を始めたという。

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