同作は、暁佳奈氏によるライトノベルが原作で、『第5回京都アニメーション大賞』小説部門で大賞を受賞し、2018年1月〜4月に京都アニメーション制作でテレビアニメが放送。かつて「武器」と呼ばれた少女ヴァイオレット・エヴァーガーデンが、大戦終結後、相手の想いをすくい上げ、手紙を書く代筆業「自動手記人形」という仕事を通して描かれる、感情を持たない彼女が“愛”を知るまでの物語。
「必ず泣ける」と高い評価を得ている作品で、2020年に公開された『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、興行収入21.3億円のヒットを記録、日本アカデミー賞優秀賞も受賞した。
今回放送される『劇場版』は、そんなヴァイオレットのその後が描かれる。代筆業の経験を重ねながら、いつかギルベルト少佐に会えると信じて待ち続けるヴァイオレット。ある日一通の宛先不明の手紙から、物語が大きく動き出す。
そんな『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の中で、テレビアニメ第10話は「必ず泣ける」神回と呼ばれている。
第10話は、マグノリア家のクラーラが、招いたヴァイオレットと二人きりで一人娘のアンに内緒の手紙を書き始める物語。母に残された時間がないことを知っているアンは、誰に宛てたものかもわからない手紙を書くより、少しでも自分と一緒にいてほしいと願い「せめて手紙を書いている側でお母さんの手を握らせてほしい」とヴァイオレットに頼むが、それすらも許されず泣きじゃくる…。そして最後、想像を超えた親子愛が描かれている。
今回、金曜ロードショーで放送される劇場版の本編冒頭10分は、アンのその後を知ることができ、現在、公式YouTubeでも見ることができる。
テレビアニメ10話を視聴した人なら必ず感動することもあって、ネット上ではファンが「まだ見ていない人、今すぐ10話を見るのです…。これは命令です」「ヴァイオレット…は、本当は全話見てから…せめて10話を見てから劇場版見るとより良いとも思うけど、まあ、これを機に全話見る人が増えればいっかな」。
「10話の何がヤバいってあれ展開隠してないから先読めるのにガチで泣ける所。そんで先読めてたと思ったら実はその触りの所しか読めてなくてもっと展開が続いてるし、最後のヴァイオレットでトドメ刺して来てやがる。CLANNAD級に泣いたよ僕」「ネタバレってほどでは無いけれども、ヴァイオレット劇場版見る前にアニメ版の10話だけは絶対に見てくれ!10話と劇場版リンクしてるから10話見てたらより泣ける」などと作品初見の人に向けて呼びかけている。