八代英輝氏「国民の怒りと検察の今までの立件方針のズレというものが問題になってくるタイミングが来る」

 弁護士の八代英輝氏(59)が11日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月〜金曜前10・25)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー券問題に言及した。

 政治資金パーティー券をめぐっては、安倍派(清和政策研究会)の所属議員の中には、最近5年間で9000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金にしたとされる議員がいることが判明。塩谷立座長のほか、萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相の3氏側も、派閥から還流を受けていたとみられることが分かった。政治資金収支報告書に収入として記載していなかったという。

 松野博一官房長官、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長が各1000万円超を受領したとされ、岸田文雄政権を支える党の幹部や重要閣僚を務める安倍派幹部6人に裏金疑惑が拡大した。

 東京地検特捜部は13日の国会閉会後、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記入)容疑での捜査を本格化させる。歴代事務総長への任意の事情聴取を検討しており、清和会の会計責任者ら事務方からの報告内容などについて調べるとみられる。

 八代氏は「早晩、国民の怒りと検察の今までの立件方針のズレというものが問題になってくるタイミングが来ると思っています」と自身の見解を述べ、「検察は本気だと思う。今回、4月に東京地検の特捜部長になられた伊藤(文規)さんは、桜を見る会前夜祭の捜査指揮にもあたった方ですから、こういった国民感覚と違いものについてはしっかりとメスを入れていきたいというスタンス。捜査はきちっとすると思います。全国から今応援を集めている状況ですから」と話していた。

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