八代英輝弁護士 自転車反則金、改正法成立に「車と少し違うような運用への配慮も必要だろうなと」

 弁護士の八代英輝氏(59)が20日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月〜金曜前10・25)に出演。16歳以上の自転車の交通違反に反則金納付を通告できる交通反則切符(青切符)制度の導入を柱とした改正道交法が17日の参院本会議で可決、成立したことについて言及した。

 改正道交法では、自転車走行中の携帯電話使用(ながら運転)や酒気帯びに罰則を新設。青切符制度は公布から2年以内に、ながら運転、酒気帯びへの罰則は6カ月以内に施行する。

 近年は自転車の利用拡大で、違反や事故が目立っていた。青切符は、起訴を見据えた捜査が必要な現状の交通切符(赤切符)交付より違反の処理時間を短縮でき、効率的な取り締まりと違反者への安全運転の指導が可能となる。青切符は車やバイクでは導入済みで、自転車の取り締まりが大きく変わることになる。

 青切符対象となる115種類程度の違反のうち、重点対象行為と位置付ける「信号無視」や「指定場所一時不停止」といった違反を中心に取り締まる。運転中に手に持った携帯電話で通話したり、画面を注視したりする、ながら運転も対象で、反則金を納めずに起訴されて有罪になると、6月以下の懲役または10万円以下の罰金となる。

 具体的な摘発基準は警察庁が施行までに全国の警察に示す。違反を認知した警察官の指導や警告に従わなかったり、歩行者らに危険を生じさせたりした際の交付を想定。反則金の額は原動機付き自転車並みの5千〜1万2千円ほどになる見込み。

 八代氏は「今までは赤切符か指導しかなかったので。なかなか交通前科がつくような赤切符は切りづらい、相当な違反行為があったり事故を起こしてもってことだったんですけども、事故に至る件数も増えていますし重大事故も多いですから、青切符制度を導入していこうということにはなるんだと思うんですけれども、やっぱり自転車というのは非常に気軽に乗ることができる乗り物ですから、車と少し違うような運用への配慮も必要だろうなと思いますね」と自身の見解を述べた。

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