光石研、実の父親と初共演に複雑な思いを吐露 映画『逃げきれた夢』“親子”シーン解禁

光石研、実の父親と初共演に複雑な思いを吐露 映画『逃げきれた夢』“親子”シーン解禁

光石研、父親の光石禎弘さん=映画『逃げきれた夢』(6月9日公開)メイキング写真(C)2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

(ORICON NEWS)

 俳優の光石研が主演する映画『逃げきれた夢』(6月9日公開)より、光石の実の父親と親子役で初共演した冒頭の本編映像、笑顔のメイキング写真が解禁となった。俳優経験は一切ないという光石の実父の出演は、二ノ宮隆太郎監督たっての強い希望により実現した。

 本作は映画デビューから45年、日本の映画・ドラマ界を支える俳優・光石の12年ぶりの映画単独主演作であり、光石の地元でもある北九州を舞台に、人生のターニングポイントを迎えた中年男・末永周平が新たな一歩を踏み出すまでの可笑しくも切ない希望を描いた物語。

 解禁された映像は、光石ふんする周平が介護施設で暮らす父親を訪ねる一場面。周平の父は、近寄ってくる息子に目もくれず、車いすに腰かけたまま遠くを眺めている。そんな父の隣に座った周平は、困ったように笑いながら「参ったよ。どうしようかね、これから」と話し始める。意思の疎通ができない父を気に留めることなく世間話を続ける周平。対する父は、黙ってはいるが、どこか穏やかそうな表情を浮かべている。

 実のところこの場面は、記憶が薄れていくという自身の病気が進行しつつある周平が、これまでの人生を振り返り、途方に暮れる複雑な心境を吐露する物悲しい場面でもある。だが実際の親子であるからこそ醸し出される自然体で和やかなリアリティあふれる映像にぐっと引き込まれる重要なシーンとなった。

 実の父との共演について光石は「やっぱりものすごく気は遣いましたし、ズブの素人がポツンと座って、外見てるだけなんですけど、それが成立するものなのか心配でした。でもそこは、やっぱり映画の面白いところで。俳優という職業はスタッフの皆さんが支えて下されば、誰でも出来るんだなという風に本当に思いました。ただ、やっぱりもう二度とやりたくはないですけどね(笑)」と、現場スタッフへの感謝とともに、親子共演への複雑な思いを語っている。

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