プロレスラーとしても活躍した元横綱の曙太郎(本名=チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン)さんが、11日に心不全で死去したことがわかった。54歳。告別式は家族のみで執り行われた。同期入門のタレント・花田虎上が追悼した。
「花の六三組」として1988年3月場所で初土俵を踏んだ同期。花田は「ライバルであり友であり苦楽を共にした仲間が旅立ちました」とブログにつづり、「現在曙の訃報に際しコメントを求められていますが あまりのショックにお話できるような状態ではありませんので申し訳ありませんが文章にします」と、思いを文章に込めた。
「突然のことに送り出す言葉が全く見つかりません お互い協会から離れて頑張ってきたけど 離れていてもいつも心にいました」と打ち明け、「切磋琢磨してライバルとして戦ってきた分愛情が深く 言葉では言い表せないものがあります」と、曙さんへの思いを吐露。
「また会いたい気持ちが強く 歳を取ったらハワイの木の下で同期生皆んなで会おうと曙と話していた その約束も果たせずただただ寂しいです」と、生前の約束を果たせなかったことへの無念の思いをにじませた。
続けて「ゆっくり待ってて ハワイの木の下でまた会おうね 会いに行くね」と、曙さんへのメッセージで締めくくった。
曙さんは1969年5月8日生まれ、アメリカ・ハワイオワフ島出身。花田虎上、貴乃花ら「花の六三組」として1988年3月場所で初土俵を踏み、90年9月場所で新入幕。93年1月場所で13勝2敗で優勝し横綱に推挙され、3月場所で外国人力士初となる第64代横綱として土俵を踏んだ。幕内優勝11回。横綱在位中の1996年4月に日本国籍を取得。2001年1月場所で引退し、03年にK-1出場を表明。プロレスラーとしても活躍した。