米俳優のキアヌ・リーブスが伝説の殺し屋を演じるアクション映画の最新作「ジョン・ウィック:コンセクエンス」(22日公開)の公開を記念した過去3作のマラソン上映会が9日、都内で行われ、今作に出演している元力士で俳優の田代良徳、アクションを手がけたファイトコレオグラファーの川本耕史氏がトークショーを行った。
世界的ファンが多い「ジョン・ウィック」シリーズの第4弾。舞台のひとつとして大阪が登場し、田代は裏社会の重要拠点である大阪の「コンチネンタルホテル」の用心棒役を演じている。
今作へのオファーは突然だったという。「撮影の半年ぐらい前に私のインスタグラムにパリのキャスティングの方から『ヨーロッパでお相撲さん探してる』っていう簡単な内容のDMが来まして。『ヨーロッパにはお相撲さんがいないので、良かったら行きますよ』と返事をして、そこから(出演への)やりとりをするんですけど、教えてくれないんですよ。途中から突然『JW4』と書かれていて、まさかジョン・ウィック!?って…」と振り返った。
キアヌらメインキャストとはトレーニング、撮影を含めて4〜5週間ドイツで過ごしたという。「毎日朝9時くらいにトレーニングのスタジオに入って練習をするんですけど、僕らは1時間くらいでハーハー言って倒れていると、一番最後までやっているのがキアヌさんと真田(広之)さん。世界のトップの2人がこんなに努力しているなんて、アクションスターを目指してる人たちが努力しても追いつけないですよね」とそのストイックさに舌を巻いたという。
事前準備を含めて約8か月間、キアヌとアクションを作り上げてきた川本氏は「リハーサルスタジオの近くにご飯を食べる場所がなかったんですよ。Uber Eatsを頼もうと思っても遠いので1〜2時間平気でかかる。そうしたらキアヌさんが『俺が用意するから』と。その期間ずっと、キアヌさんのお金で僕らのお昼ご飯はまかなってました」と秘話を告白。田代は「僕はその経緯を全然知らなかったので普通に『今日のお昼なんだろう』って思ってました。通訳さんに言われて知りました」と笑わせつつ「(食事の)列に並んでるとキアヌさんが来て、ハイタッチしてくれる。本当にすごいトップスターなのに、仲間みたいな感じで来てくれた」と人柄を明かしていた。