《もうやめて》《聞きたくない》――。
ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(2019年に死去)による性加害問題で、同事務所の現役メンバーのファンとみられる人からの「悲鳴」とも受け取れる声がSNS上で広がっている。
「7人目のV6が顔出し告白『激痛でベッドから…』」。ジャニーズ事務所の性加害問題を1990年代から報じ続けている「週刊文春」は9月28日号で新たな被害者の告発を報じた。
記事によると、元ジャニーズJr.だった木村伸一氏(46)で、95年にジャニー氏から自分が受けた性被害の生々しい状況を詳細に語っており、ジャニー氏から「V6に入ってよ」とデビュー会見の日時まで告げられたことも明かしている。
■元キスマイ・飯田恭平氏も
この問題をめぐっては、「Kis-My-Ft2」(キスマイ)の元メンバーだった飯田恭平氏(35)が「ジャニーズ性加害問題当事者の会」に合流することが公表され、飯田氏の顔写真とともに「声を上げているみなさんの姿をメディアでみて、これまでずっと抑えていた気持ちが溢れました。わかっているのに気が付かないフリをした結果、それによって傷ついている人がいます」とするコメントが掲載された。
こうした状況に対し、「ジャニオタ」と呼ばれる事務所の熱狂的ファンからは、ネット上でこんな声が漏れ始めた。
《性加害は犯罪だし、許せない。でも、現役グループの名前は出してほしくなかった》
《正直、過去の人の事件って思っていたけれど、活動中のグループ名はちょっと…》
《元キスマイ、元V6(ホントはV7?)となると、次は元キンプリとか、元スマップとか出てくるのかな。嫌だな》
どうやら、長く続いていたジャニー氏の性加害が「重大な人権侵害」「虐待行為」と理解しつつも、自分が現在、応援しているグループやメンバーの名前が報じられる可能性のあることが感情的に許せないらしい。
複雑なファン心理とも言えるが、そうした事務所ファンを今も傷つけることになった今回の事件の闇は、つくづく深い。