俳優の佐野史郎(67)が2日、フジテレビ系「ポップUP!」(月〜金曜午前11時45分)にVTR出演。「多発性骨髄腫」の闘病生活について語った。
佐野は昨年5月、TBS系連続ドラマ「リコカツ」を途中降板。同12月に病名を「多発性骨髄腫」と公表し、抗がん剤や造血幹細胞移植による治療を行うため、11月末から入院していることを明かした。
佐野は昨年4月に病名が判明した際を振り返り「『そうですか…。で、どうしたらいいですかね?』と聞きました。ショックとかじゃなくて、なんていうのかな。俳優の職業病でね、自分の無責任な性格とあいまってなのか、他人事なんだよね」と、俳優としての性分でどこか客観視して受け止めたという。
ただ、始まった治療では「ほとんど完全にがん細胞を追いやるために、強い抗がん剤を点滴で注入する。なので、具体的にいうと粘膜とかはただれたり、抵抗力がなくなったり」と治療による副作用を告白。「でも、そういうことが起きないようにするために非常に原始的な治療なんだけど、氷を4時間くらいずっと頬張っているんですよ。これで冷やしてとにかく炎症が起きないように…」と振り返った。
さらに、治療の過程で「敗血症」になったことを告白。「これがしんどくて、連日38度か39度、MAXは40度いったんですよね。これが3週間くらい続いたんですよね。それがちょっとしんどくて、現実なのか夢なのか分からないけど、死後の世界ってやっぱりあるのかなとかちょっと(考えました)」と過酷な日々を回顧した。
痛みやつらさは生きる気力を奪うほどで、「『あ、帰れないのかな?』とは思いますよね。どっか諦めたり、早く楽にしてくれ!ってやっぱり思いましたよ。ちょっと『もういいや…』って、たぶん痛みとか、つらさがMAXだとそうなっちゃうかな?人間って」と壮絶な闘病生活だった。
佐野は昨年12月26日のインスタグラムで退院を報告。今年4月17日の自身のツイッターで、ロックバンド・くるりのPV「loveless」で現場復帰したことを明かしていた。