俳優の新しい登竜門「関西演劇祭」開幕 実行委員長の南野陽子「私も客席で楽しみたいと思います」

 女優・南野陽子が実行委員長を務める「関西演劇祭2023」(COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール、19日まで)がこのほど、開幕した。

 今年で節目となる5回目を迎えた「関西演劇祭」のテーマは、「つながる演劇祭」。演劇と観客がつながる、演劇と関係者がつながる、そこにいるすべての人の想いを、作品を通して社会に発信し、共感しあえる、誰もが何者かになれると熱演する劇団を激励し、「頑張るを応援する」演劇祭を目指している。今年も全国から多数のエントリーがあった劇団から厳選された10組が選出された。

 演劇祭の実行委員長を務める南野は「練りに練られて今日、来られていると思います。緊張もされていると思います。ステージ上で新たに感じる感動、感覚、感情を、思い切り胸に抱いて作ってこられた作品を、私も客席で楽しみたいと思います」と期待した。

 第1回からフェスティバル・ディレクターを務める板尾創路は、5回目を迎える演劇祭に感慨深げな表情。「5年続くというのは一つの節目。大したもんやなと思ってます。でも、始めたときから上演のルールとか全然変わってないんです。それで5年続いたということは、これで間違ってなかったということ」。これまでの演劇祭の実績について「いろんな分野で皆さん活躍されている。僕も普通に仕事の現場でお会いしますし、成果は出ている。売上こそ出ていませんが」と裏事情もポロリと明かした。

 その上で板尾は「交際の場ともなっていますので、みなさんどんどん付き合っていただいて、役者と役者の子供が生まれて、また演劇祭に出る。それが真の目的でございます。期間中に交際された方は、ぜひカップルで申し出てください」と話し笑わせた。

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