東映は２１日、創立７０周年の記念作品として、天下統一に向けた織田信長と妻・濃姫の奮闘を描く時代劇「ＴＨＥ ＬＥＧＥＮＤ ＆ ＢＵＴＴＥＲＦＬＹ」（レジェンド・アンド・バタフライ）を製作すると発表した。信長役を木村拓哉さん、濃姫役を綾瀬はるかさんが演じる。
監督は、映画「るろうに剣心」シリーズで知られる大友啓史さん。脚本を手がけるのは、映画「コンフィデンスマンＪＰ」シリーズのほか、来年のＮＨＫ大河ドラマ「どうする家康」も担当する古沢良太さん。日本映画界を代表するヒットメーカーたちが顔をそろえる。
格好ばかりで「大うつけ」と呼ばれていた尾張の織田信長の下に、「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫が嫁いでくる。まさに水と油の２人は衝突を繰り返すが、そこに今川義元が攻め入ってくる。強敵の大軍を前に、絶望しかける信長だったが、それを濃姫が奮い立たせる。強い絆で結ばれた２人は天下統一の夢に向かっていく。撮影は既に終了しており、公開は来年１月２７日の予定。
２１日、木村さん、綾瀬さんらが出席し、東京都内のホテルで記者会見が行われた。木村家と織田家の家紋は同じで、信長には親近感を抱いていたという木村さん。「このような大作で（信長を）演じられたのは、名誉なこと。この上ない舞台を用意してもらった」と語った。
「夫婦役の共演は今回が初めてで、楽しかった」という綾瀬さんに対し、木村さんは「濃姫がいない場面でも濃姫を意識して演じていた。（濃姫が）綾瀬さんでよかった」と話し、お互いの信頼感をのぞかせた。
