フジテレビ系情報バラエティー「バイキングMORE」は28日、SNS上の投稿に「いいね」を押され、名誉を傷つけられたとしてジャーナリストの伊藤詩織さんが自民党の杉田水脈衆院議員を訴えた裁判に関して取り上げた。
伊藤さんは220万円の損害賠償を求めたが、東京地裁は25日、請求を棄却。「いいね」は備忘などの目的でも用いられ、「好意的・否定的な感情を示すものではない」と判断された。伊藤さん側は控訴する方針だ。
番組では、杉田議員による2016年6月のツイッターの投稿を紹介。仕事が欲しい目的で妻子ある男性と2人で食事に行き、大酒飲んで意識をなくすなどする女性の母親だったら自分は殴り飛ばす、などとコメント(現在は削除)もしていたという。
MCの坂上忍は「議員という立場でこういうようなことを拡散させる行為をするのが僕はわからない」といぶかしげに話し、この投稿内容自体も軽視できないとの見解を示した。
スタジオ出演したモデルのアンミカは杉田議員が「国民の方に選ばれた信頼性がある」という立場を強調。「誰かが傷つく恐れがある立場の方のことを、一方的に傷つけることに火を注ぐ形で『いいね』押してることにショック」と感想を漏らした。
リモート出演した放送作家の野々村友紀子も今回の杉田議員の行為は「こういう意見私も思ってますよ…という同意の記しのような気がする」と発言。一方で、他のSNSの利用者が「いいね」を使いにくくならないような判決だと理解を示した。
坂上は、これまでも杉田議員が世間を騒がせた言動があたったことに触れ「この人って果たして議員として成立してるのか。資質あるのかってやっぱり思っちゃう」「理解不能」と切り捨てた。