人生が変わる!最新技術で全身を徹底調査 現代人の体に起こる衝撃の新事実!

『カズレーザーと学ぶ。』今回のテーマは『超最新健康診断で芸能人の体を一斉調査』

『夏場よりタチが悪い秋冬の体臭 緊急!皮膚ガスチェック』

私たちの体表面からごくわずかに出ている皮膚ガスが体臭の原因になると解説したのは、東海大学 理学部 関根嘉香教授。分泌されるガスの種類には個人差があり、その人の行動や食事、体調から精神的な状態までもが臭いに反映されるのだという。

現在800種類以上が確認されているという皮膚ガスのなかで、教授が秋冬の時期に気になる悪臭の原因として取り上げたのは3種類。強烈刺激臭『ブタナール』は、皮脂が表皮にたまりこむことで発生してしまう熟成されたチーズのような臭いのもとで、年末にかけて忘年会などで暴飲暴食をしてしまうと、皮脂の分泌が促進され臭いが強まる可能性がある。皮脂の分泌を抑える働きをもつビタミンB2やビタミンB6を含む食品を摂取することで、予防ができるそうだ。ビタミンB2はアーモンドや納豆、ビタミンB6はマグロなどに含まれる。

ほかにも、冬のベタついた汗に含まれる臭いの原因『イソ吉草酸』や、サイズの合っていないブーツなどを履き足にストレスを与えると発生する『アンモニア臭』を紹介した教授。日頃から汗をかく習慣を身につけたうえで、サイズが合った靴を履いたり、こまめな汗の拭き取りを行ったりすることで気になる臭いを抑えられるとした。

東海大学 理学部
教授 関根嘉香

 

『あなたの本当の年齢がわかる超最新DNA検査“エピジェネティッククロック”』

日本抗加齢医学会 専門医 医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾 日比野佐和子氏は、間違ったアンチエイジングを行うことで健康状態を損ない、かえって老化を加速させてしまうと警鐘を鳴らした。さらに、その人の体の状態に合った若返り方法を探るために日比野氏が紹介したのが、個々人の体の状態を探るDNA検査『エピジェネティッククロック』だ。

そもそも我々の体を作るDNAの配列のなかには、病気や体質だけでなく性格にまでも影響を与えるスイッチが備わっており、年齢とともにスイッチが切り替わることで、例えば白髪が生えやすくなったり、ガンの発症リスクが高まったりするという。これらのスイッチの状態を検査することで、現在の生物学的年齢がわかるそうだ。さらに日比野氏は検査によって生物学的年齢以外にも、老化のスピードも明らかになり、これらの結果から個人に適したオーダーメイドの生活習慣改善法を導き出すことができると解説した。

日本抗加齢医学会 専門医
医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾
日比野佐和子

 

『肩こり・腰痛・頭痛の原因!? “ファシア”のほぐし方』

姿勢悪化や肩こり、腰痛など体に起こる様々な不調に関係するといわれ、近年研究が進められている人体最大の器官『ファシア』の仕組みを明かしたのは、埼玉県立大学 保健医療福祉学部 今北英高教授だ。そもそも『ファシア』とは、全身の筋肉や血管、臓器などをくまなく覆っている柔らかな膜のことで、筋肉や神経、関節の動きをよくする効果がある。運動不足や悪い姿勢を取りすぎることで、このファシアが固まってしまい、腰痛などの体の痛みとして現れるのだそうだ。さらにファシアは全身でつながっているため、特定の部位のこり痛みが、別の部位の痛みにあらわれることもある。特に肩や腰は、体のつなぎ目になっており、ファシアが多く集まっている部分となっているため、他の部位のファシアが固まることで肩や腰にも痛みが出てしまうのだとか。教授によればファシアは熱で緩むそうで、お風呂の中で体を回して痛みやこりのポイントを見つけたうえで、気になる場所を60秒ほど押しながら摩擦熱を与えるように動かすことで、こりが改善されることもあるという。

埼玉県立大学 保健医療福祉学部
教授 今北英高

 

『日本人の3人に1人は睡眠障害!?睡眠の質一斉調査!』

筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構 柳沢正史機構長は、日本人の平均睡眠時間が約60年で丸々1時間減ってしまっているというデータを明かした。機構長によれば、日本人は世界一睡眠不足として有名で、昼間に眠くなるのが当たり前だと思っているのも国際標準では異常なのだという。本来人が昼間に眠くなることはなく、昼間の眠気が悪化すると行動誘発性睡眠不足症候群と呼ばれる病気に該当するのだという。睡眠に関する悩みを抱えている日本人は非常に多いが、自覚のない人をいれると3人に1人が隠れ睡眠障害といわれるほど問題になっているそうだ。

そもそも日本人の睡眠不足は子どもの時から始まっており、本来小学生に必要な睡眠時間は10時間以上だというが、これだけの睡眠時間を確保できていないケースも多い。子どもが睡眠不足に陥ると、脳の短期記憶を司る部位・海馬の容積が減ってしまい、記憶力低下という一生に関わる問題を抱える危険性もあるという。機構長は睡眠時間を確保するとともに、睡眠の質を高める必要性を語った。

筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構
機構長 柳沢正史

 

『肺がん・心筋梗塞・認知症 世界初!最高精度の発症リスク検査』

東北大学 産学連携機構 和賀巌 客員教授は、自身が研究チームと共同で開発した、病気にかかる前にその病気の発症リスクがわかる検査を紹介した。『血中タンパク質検査』と呼ばれる世界初の技術によって、約7000種類の血中タンパク質を同時に計測できるようになり、本来発症するまでわからないとされてきた、肺がん、心筋梗塞、認知症の発症リスクを予測できるようになったのだという。検査結果をもとに、リスクの高い病気に対する予防策を講じることが可能となり、例えば認知症のリスクが高いという結果が出た場合、1日あたりのイスに座っている時間を減らしたり、月に2回カレーを食べたりすることで認知機能低下のリスクが抑えられるようになるそうだ。教授によると、来年にはさらに約1万1千種類のタンパク質が調べられるようになり、近い将来検査できる病気も50種類以上になる予定だという。

東北大学 産学連携機構
客員教授 和賀巌

 

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