プロボクシングWBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(29=大橋)が10日放送のフジテレビ「ジャンクSPORTS」(日曜後7・00)に出演し、2019年に行われたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)の決勝で対戦したノニト・ドネアとの戦い後に観戦した人たちから言われた言葉を明かした。
第2ラウンドでドネアの左フックが顔面を直撃し、目の上をカットしてボクシングの試合で初めて出血。さらに第9ラウンドにも右ストレートを食らい、人生初のクリンチをするなど苦戦を強いられた。それでも第11ラウンドに執念の左ボディーでダウンを奪うなど激闘を繰り広げ、判定勝ちした。
この戦いについて井上は「僕、クリンチしたことがなかった。一応クリンチの練習は想像でしていたんですけど、あの試合が終わってすごい言われたのが『井上尚弥、クリンチ下手じゃね?』って」と言われたことを明かした。
井上はドネア戦を見直すと「確かにめちゃくちゃ危ないクリンチの仕方をしてる」と、周囲の言葉に納得。プロボクシング元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏も「真正面からグッと、とりあえず抱きつこうというのは危ない」と語ると、井上は「ど正面からこうやっていっちゃった」とクリンチのジェスチャーを見せて笑わせた。