歌舞伎俳優の中村獅童(50)が8日放送のフジテレビのバラエティー番組「ぽかぽか」(月〜金曜前11・45)にゲスト出演。映画「ピンポン」(2002年)でのオーディション秘話を明かした。
MC陣がゲストのイメージを語る「ぽいぽいトーク」のコーナーで、「ピンポン続編でスキンヘッドだったら断る?」と質問をぶつけられた獅童は「断らないです。やりますよ、役者ですから」とキッパリ。同作で獅童はスキンヘッドのドラゴン役を熱演。大きな反響を呼んだ。
「あれ、オーディションでいただいた役なんです」と獅童。「20代の時は全然無名の役者で、何とか世に出たいという思いで、オーディションに行くときから頭も剃って、眉毛も剃って、キャラクターも原作の漫画に寄せて、何とかそのお仕事を取ることができたお仕事」と回顧。「演じるためだったら、何でもやる。頭も剃るし、やせなきゃいけないなって思ったらやせますし」と役者魂を見せつけた。
「オーディションから剃っていく人はなかなかいないですよね?」との問いには「あんまりいないと思いますね」としながらも「ただ、他に仕事がないので…他に仕事があったら、急に坊主になったら困る仕事もあるかもしれないけど、基本歌舞伎なので、舞台の時はかつらかぶりますし」と話した。
当時は「高校生の役だったけど、年齢がちょうど30代になる時だったので、これでダメだと、若くもないし、おじさんでもないし、なかなかいろいろと歌舞伎以外のドラマとか映画のお仕事をもらうのは難しいんじゃないかなって思い始めてた頃」だったといい、「そういう抑えつけていた思いだったり、世に出たいという思いが爆発した瞬間があの作品だったのかもしれないですね」と振り返った。