宣伝写真:LESLIE KEE(SIGNO)
次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、 特別公演」。
2021年6月の京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、
『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演されました。好評につき、第二回が予定されていましたが、
新型コロナウイルスの影響に鑑み、残念ながら全公演が中止に。しかし、コロナ禍ではありますが、
その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、
次回の公演が東京・観世能楽堂、 神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催されます。
今作の出演者は、第一回にも出演した中村児太郎と、初参加となる中村隼人。
演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が
大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、
恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせます。
『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、
恋心を艶やかに表現する物語。『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて
放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、
さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれています。
6月からの公演本番に先立ち、2022年4月4日(月)、東京都内某所にて中村児太郎さん、中村隼人さんが
登壇しての取材会が行われました。
【取材会の様子】
最初に児太郎さんと隼人さんからの挨拶が。
児太郎さん「今回、私と同級生の隼人さんとで「いぶき、」の特別公演という事で、この二人だけでやる公演が
多分初めてで、「責任公演」という形で一か月間、巡業を周らせていただく訳ですけども、
段々と準備を重ねる上で非常に責任感を感じていますし、今まで相手役や一演目を
任せていただく事はあったんですけども、こうして完全なひと月の公演として責任公演を果たすのは初めてなので。
特に今までは七人で一つや5人で、とかだったのですが、今回は完全に二人きりしかやらないので、
各々にかかってくる責任が非常に大きいかなと思うんですが、このコロナ禍で
やはり一役の中にかける想いというのが膨らむ中、今回、互いに二役ずつという事で、
やりたい役だったり、目標とすべき役をこのタイミングで、そして能楽堂という素晴らしい劇場で
させていただくというのが本当に感謝の思いでいっぱいなんですけども、
良い物を見せていくというのが目標とすべき所ですし、「いぶき、」という事で海老蔵の兄さんとも
お話をしていましたけども、今回は3回目という事で、2回目の記者会見に着ていたスーツを着る事によって、
皆と共に歩む、そして第4回目がもしあった時に彼等と一緒に舞台に立ちたいなという思いを持つ為に
今回の「いぶき、」の撮影に関しては僕は全部このスーツで行こうかなと思っています。」
隼人さん「この「いぶき、」という公演は、僕は初めて出させていただくんですけども、
最初に児太郎君だったり、(大谷)廣松君だったりが、この「いぶき、」という公演に出るという事を
チラシやネットニュースで見たりして、本当に同世代の人達が活躍の場が与えられている公演なんだな、
羨ましいな、と思っていた事を思い出す訳なんですけども、先ずは『雨の五郎』『二人椀久』、
『二人椀久』は特に大作でございますので、それに出演出来る、挑戦出来るというのは
本当に嬉しく思っていますし、身が引き締まる思いです。僕自身は能楽堂で公演をする事は初めての経験で、
歌舞伎の舞台とは勝手が違うので、どういう風に(舞台を)使ったら良いのかというのは、
児太郎さんは能楽堂も回をこなしていますから、そういった所は唯一同い年の彼に色々と相談をしながら、
作っていければ良いなと思います。そして何より歌舞伎役者は平成生まれがメチャクチャ多いんですけども、
唯一、平成5年の同級生という事で、小さい頃から、歌舞伎の初舞台を踏む前から一緒に
歌舞伎座周辺が遊び場で諸先輩方にめちゃくちゃ怒られ続けた僕等がこの様に責任興行をさせていただける事は
本当に嬉しい事なので、コロナ禍ですけども少しでも我々の舞踊を観て心が明るく生きる希望になる人が
増えたら良いなと思って努めていきます。」
続いて取材陣との質疑応答へ。
Q:演目についての思い入れや意気込みは?
児太郎さん「『藤娘』に関しては、一番最初に自分達の中村流という踊りの流派がありまして、
その会でさせていただきまして、その時、祖父の(七代目中村)芝翫に習った数少ない踊りの一つなんですけども、
その時は手も足も出ず、右も左も何も分からなかったんですけども、段々と『藤娘』を
(五代目坂東)玉三郎様と躍らせていただいたりする中で、「こうやってやるんだ」という事を学びながら、
色々と思う所を自分の中で消化して、今自分が出来る一番良い藤娘を表現出来るかなというのを楽しみにしています。
『二人椀久』に関しましては、やはりコンビで作られている、先代の雀右衛門さんと富十郎さんとか、
本当に名コンビで二人の世界観を築き上げていらっしゃるので、隼人さんと二人で僕達だからこそ
出せるモノというのを二人の世界観を作りながら、盗めるものは最大限に盗んで、
お互い共有出来る物は最大限に共有して自分達の世界を築き上げる事を先ず頑張りたいなと思いますし、
これをゆくゆくは、歌舞伎座などの大きな劇場や色んな劇場で「二人でやって下さい」と言っていただける様に
色んな方に見ていただく中で、そういう事を思っていただく事が出来たらなと思っております。」
隼人さん「『雨の五郎』はオフィシャルな場で踊らせていただくのは初めてですけども、
この踊りは、僕は玉三郎さんのお母様の藤間勘紫恵先生にずっと稽古をしていただいて
育ったんですけども、小学校の頃に『雨の五郎』を披露した時に言われたのが、
「こういうものは、歌舞伎役者の立役大事だから。」と。何が大事かというと、いわゆる「助六」ですよね。
助六は今では海老蔵の兄さんだったり、(片岡)仁左衛門の叔父様位しかやっている方はいないですけど、
それをやれる様な役者になりなさいと、先生に教えていただいた踊りの技術もそうですけど、
見せ方や存在する立ち姿という所を凄く言われて、その当時は全然分からなかったんですけど、
今は多少その頃よりは分かる様になっているので、そういった所を意識しながらやれたらいいと思いますし、
『二人椀久』に関しては、まさかこれを自分がさせていただける日が来るとは正直、思っていなかったんですが、
この作品は玉三郎兄さんと仁左衛門さんのお二人の当たり役で、それを今、児太郎君は玉三郎兄さんに
色んな役を習っていて、僕は今月も仁左衛門の叔父様と一緒に出ていて、今、先輩方が育てようとしてくれる二人で
先輩方の当たり役を務められる。そして幻想的な世界観が魅力の踊りですので、現代生まれの我々だけども、
昔の雰囲気だったりとか夢の様な世界観を大事に、僕の役に関しては恋焦がれて恋に狂った男の話ですから、
児太郎君を愛し過ぎて狂って演じられる様に頑張っていきたいと思います。」
Q:話の中に出た玉三郎さんと仁左衛門さんの様に自身等も名コンビになれば、と思うか?
隼人さん「でも児太郎さんは海老蔵さんが相客でいますからね。僕なんてアレなんですけど。」
児太郎さん「二人でさせていただくので、そうなる様に。廣松さんと3人で同級生なんですけども、
その中で同級生コンビとしてやっていける様にと思って。年が近いのでお互い遠慮なく言い合えると思うので、
二人で良い世界観を作れればなと思って頑張ります。良いペアと言ってもらえる様に、そして後輩達に
何時かああなりたいと思っていただける様に成れたら良いなと思っております。」
Q:レスリー・キー氏撮影の宣伝写真等、普段の歌舞伎公演とは大分違う様相だが、期待する点は?
児太郎さん「この写真についてですけども、レスリー・キーさんに撮っていただいたんですが、
兎に角(撮影速度が)早かったです。もう一瞬一瞬が活きている様な感じで、ダァーーッと撮っていって、
(レスリーさんから)どんどん指示が出て、僕等がそれにどんどんといく、そして撮っていく中で
高まり過ぎて凄く楽しい現場でした。そしてそれが実際に写真になって、全くチェックも無く
出来上がっているんですけども、話だけで進んでいた事がこうやってチラシの形になってくると「やるんだな」と。
「いぶき、」は二人だけしか映っていないというのは中々無いので。一月かけて巡業をさせていただくという事で、
身の引き締まる思いがどんどんしていくというのがありますし。
そして能楽堂で踊るというのがですね、これは何度やっても緊張すると思うんですけども、
歌舞伎はお客様が舞台前にしかいらっしゃらないんですね。でも能楽堂は360度。花道以外で
前以外の角度から見られるという事が普段無いので、メチャクチャ緊張します。
それと能楽堂は、歌舞伎の舞台よりも由緒正しい部分が多くてですね、扇子がぽとっ、と落ちた時に
ある共演者の方が偶に舞踊家さんが落とされると「あああっ!」って思うって言われて「……マジか」みたいな。
それだけ重厚感があって、白粉を塗る時も汚さない様にしなければいけないんですよね。
また、私達はどうしても裸足で移動をしてしまうんですけども、(能楽堂では)足袋で移動するんですね。
郷に入れば郷に従えではないですけども、能楽堂で出るという事、そして只でさえ緊張をしているのに
色んな事に気を配りながらやるという事が逆に自分達にとって物凄く頑張り甲斐のある事かなと思っていて、
そして能楽堂でさせていただくというのが、今の自分達にとって物凄くチャレンジになると思いますし、
本当に初めて尽くしなので、何処まで二人でチャレンジしてこの「いぶき、」の千穐楽を迎えた時に
やって良かったねと周りの人達に思っていただける様な公演にする事が出来たら良いなと思っております。」
隼人さん「歌舞伎の世界も色々とルールがあり、僕等は当たり前になっているけど、他の人から見ると
「厳しいルールだな」と思われる事も多いのかもしれないですけど、そういう我々が見ても、
能楽堂の各々の世界のルールは凄く大変な物があって、やっぱり歌舞伎は江戸時代に庶民の中から出た芸能で、
能は武士階級の人達が心を静める為に見ていたという、そういう差があるんですけど、
やっぱり全国各地を周らせていただくという事で、一つ一つ、白粉を気を付けるという事とか、
当たり前の事ですけどもそういった事を意識して、そして何よりもお客様が四方八方に、
「コ」の字型にいらっしゃるので。踊り手はやはり前のお客様に見せる形になっているんですよ。
横から見られる事を正直、想定していないという。だからそういった所を今回は振付の方と相談しながら、
出来たら良いなと思います。」
Q:役者としてのお互いを如何思っている?
フォトセッション前に児太郎さんのネクタイを直す隼人さん
児太郎さん「同級生なんですけどもぶっちゃけた話、3年位前までお互いを良い意味でライバル視をしていたので、
隼人さんが頑張れば自分も負けずに頑張るし、偶々自分が大きい役にチャレンジする時に
隼人さんも大きな役に出る。彼は丁度、「NARUTO-ナルト-」だったり「ワンピース」だったり、
『オグリ』の要役に抜擢が続いていて、僕はどちらかというと古典を中心にやる事が多くて、
それがお互いに良い意味で頑張っていこうと。その時に彼から貰った言葉で凄く嬉しかったのが、
父が4年10ヵ月ぶりに復帰をさせていただいた公演「雪姫」の時に、隼人さんと3年ぶり位に
一緒に写真を撮った時に彼が「優太頑張ったね」みたいな話をしてくれた時に、
頑張って来て良かったなというか、同級生だからこそ負けたくないというのもあるけど、
彼に一言それを認めて貰った事が、逆に自分が彼を認めていた事を言える様になりました。
彼の魅力は人を惹きつける力や人に魅せる能力に物凄く長けていると思うので、『二人椀久』は
彼の魅力を最大限に発揮させると思うんですね。なので、隼人さんが言った通り、
恋焦がれて愛し過ぎて狂ってしまった、という風になるのがお客様の中で
本当にお互いにそんな間柄があって素敵だったなと思っていただける様に、
そして、今こうして舞台を降りた状況の中でも彼の事を何の恥ずかしげも無く好きと思える様になったので、
色々と経験した結果、彼の凄さや魅力を認める事が出来る様になったので、これは自分にとって物凄く
プラスだと思いますし、自分が思った事を気にしないで彼に言える様になったので、
(6月の公演で)今の自分の最大限の力を発揮して、彼に「おおっ、ここまで頑張ったんだ」と
思ってもらえる様に。多分、一番認めて欲しかった人なのかなと今思っています。」
隼人さん「彼の魅力はこういう風に恥ずかしくて言いづらい事を「本当かな?」という位の調子で
ベラベラと喋る所じゃないかなと思いますね。それはこの人は裏表がないというか。
僕等は毎月の様に舞台に出させてもらっていますけども、(彼が言う通り)、
大役で出させていただいてた時期が結構同じだったんですよ。こちらはスーパー歌舞伎や新作歌舞伎だけど、
彼は古典の大作と、ジャンルは全然違うんですけど、真ん中に立って一座を率いるという事に関しては
同じ苦しみや楽しさを味わった人間であるからこそ、彼に言われる事が凄く嬉しかったりとか。
ずっと一緒に育ってきましたから、僕は萬屋という家に生まれて、彼は成駒屋という家に生まれて、
児太郎さんは生まれながらにして継承していかなければならないものが本当に多い所で
重圧とかもメチャクチャにあったと思うんですけど、それを持ち前の明るさと厳つさではねのけて、
真摯に取り組む姿勢というのが、それこそネットニュースや劇場で見て影響されていたので、
僕も頑張んないといけない。彼が居なかったら今の僕も多分無かっただろうし、そういう風に思える相手ですね。」
Q:『二人椀久』を選んだのは同様な経緯か?
児太郎さん「昨年10月17日に「児太郎の会」というのをさせていただきまして、
その時に隼人さんがゲストとして来て下さいまして、その時に色々と話しをしている中で、
株式会社3Top社長の田中さんが「二人でやってみたら?」という話になって、
何月が(スケジュール)空いてるの?という話になり、僕達が半信半疑な中、
ドンドンと話が進んで行って、やるよという話をしていただいて「あっ、ホントにやるんだ」という所で。
演目に関しては、田名傳次郎先生が決めて下さいました。独り立ちの踊りを一つやった上で
今の二人でやった方が良い物をという事で『二人椀久』はどうかなと。」
隼人さん「しかも会に出たといっても、踊りと踊りの間の20分程のトークに出たんですが、
それでこれが決まったという。何しに来たんだという感じで。」
児太郎さん「お祝いに来たら、❝違う物❞を持って帰ったみたいな感じでしたね。」
Q:コロナ禍で中々自由には動けないと思うが、巡業各地で楽しみにしている事は?
隼人さん「僕に関しては、このような全国を周る公演というのが10年位、行っていないので。
僕は実は鹿児島生まれなんですよ。八千代座という熊本にある九州の所縁ある劇場に
出させていただけるという事で、その辺りは凄く楽しみにしていますし、僕の実家や
知り合いの方の皆さんも喜んでくれるんじゃないかなと思いますね。」
児太郎さん「正直言いまして、コロナ禍でなければ巡業って凄く楽しみで、全国の色んな
美味しいご飯であったりというのも楽しみなんですけども、コロナ禍で外出は非常に厳しい状況だと思いますし、
私達が出ている公演の中で「いぶき、」や「六本木歌舞伎2022 ハナゾチル」の大阪公演が中止になったりと、
正直、公演の中止を目の当たりにしてますし、実際に自分はその一座に居たという事もあるので、
先ず6月26日の福岡大濠公園能楽堂の公演が終わるまで、私も隼人さんも出演者・関係者一同、
本当に細心の注意を払って公演を完了させる、無事に終了させる事が今一番の目標です。
なので今回は食事とかかなり制限をすると思いますし、中々出歩けないかと思います。
ただ、自分達は公演をする事が今一番大事だと思いますので、劇場でお客様と触れ合う事を一番楽しみにして、
今回はそういう楽しみ方をしてみようかなと思っています。コロナという怖いウイルスと共存を
しなければならない時代となって来ましたけども、その中で足を運んでいただけるお客様だったりとか、
関係者が、「来れなかった残念」じゃなくて「来てくれて良かった、そして無事におわって良かったな」を
一番の目標として一座を上げて念頭に置ければと思っています。」
Q:上記の話の意味では、1月の「いぶき、」公演が中止になったのは残念な所ではあるが?
児太郎さん「Youtubeでは撮らせていただきましたけども、公演が中止になるという事は、
私達、歌舞伎役者としては、例えばもし、公演の中で急に隼人さんが体調不良になったら、
『雨の五郎』を代わらなければならない、とかは当たり前だったんですけども、
コロナウイルスが蔓延してる以上、一人でも感染者が出たら劇場の運営を止めなければならかったりだとか、
自分達役者としてはやりたい気持ちしかないです。ただ、これは役者としての思いだけではなく、
安心・安全を謳っている以上、お客様がちょっとでも心配や「この人達から出たんだよね」と思われるのであれば、
やはり止めるべきだと思いますし、そういう事が常に共存をしている中なので。
(「いぶき、」は)やりたかったと思いますし、自分もやりたかったです。
「プぺル」に関しては、勸玄くんとぼたんちゃんの二人が千穐楽を迎える前に公演が止まっている。
ぼたんちゃんは千秋楽の日、後30分で開演するタイミングで公演の中止を聞かされて車で帰っていく中、
新橋演舞場の入口を見るとそこで泣き崩れている方がいらっしゃったりとか、そういうのを目の当たりにしているので、
やはり公演が無くなってしまうという事は、例えば八千代座にわざわざ東京からいらっしゃる方、
隼人さんを鹿児島から応援に来て下さる方々のその公演が無くなる事によって、「楽しみにしていたのにな…」と思う方が
いっぱいいらっしゃると思いますし、自分達の出来る最大限の注意を払って劇場運営や芝居を千秋楽まで
しっかりと行うという事が一番大事だと思うので、そこに気を付けて臨む事出来たらなと思っています。」
Q:今回何故、能楽堂での公演となったのか?また能楽堂ならではの演出は?
児太郎さん「能楽堂での特別な演出となると、振り付けが藤間御宗家の藤間勘十郎さんになるので、
出入りのタイミングであったりとか、何処で奥に引っ込んだら良いかなというのは、
これから話し合いになると思うんですけども、能楽堂ならではの表現の仕方に多分なると思いますし、
道具の配置にもなると思うんですけども、それはきちんとお稽古をして臨機応変に対応出来たらなと思っております。」
1月の公演中止を乗り越えて、歌舞伎界のホープ二人が魅せる新しい「いぶき、」に注目です。
【「いぶき、特別公演」公演概要】
公式サイトはこちら
<公演期間>
東京公演:2022年6月1日(水)
神奈川公演:2022年6月4日(土)
石川公演:2022年6月11日(土)
京都公演:2022年6月17日(金)
愛知公演:2022年6月18日(土)
大阪公演:2022年6月19日(日)
福島公演:2022年6月21日(火)
熊本公演:2022年6月25日(土)
福岡公演:2022年6月26日(日)
<会場>
東京:観世能楽堂
神奈川:横浜能楽堂
石川:こまつ芸術劇場うらら 大ホール
京都:京都・観世会館
愛知:名古屋能楽堂
大阪:大槻能楽堂
福島:けんしん郡山文化センター中ホール
熊本:八千代座
福岡:大濠公園能楽堂
<上演時間>
約1時間30分(休憩時間を含む)※予定
<料金>
東京・神奈川・京都・愛知・大阪・福島・福岡:
7,500円
石川:
桟敷席(2名)13.000円
S席6,000円
熊本:
SS席7,500円
S席6,000円
(レスリー・キー監修公演パンフレット付き)
※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可
「チケット発売」
一般発売:2022年3月26日(土)10:00〜
総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00)
<出演者>
『雨の五郎』長唄囃子連中:中村隼人
『藤娘』長唄囃子連中:中村児太郎
『二人椀久』長唄囃子連中:中村児太郎・中村隼人
<STAFF>
制作:三響会企画
制作協力:全栄企画株式会社/株式会社ちあふる
協力:松竹株式会社
© Zen-A