同ドラマは、東大卒パラリーガル・“石子”こと石田硝子(有村)と1回で司法試験に合格した高卒の弁護士・“羽男“こと羽根岡佳男(中村)コンビが誰にでも起こりうる珍トラブルに挑む“リーガル・エンターテインメント”。
また、同作は金曜ドラマ「アンナチュラル」(2018年)や「MIU404」(2020年)、「最愛」(2021年、3作品全てTBS系)を生み出してきたプロデューサー・新井順子氏と演出・塚原あゆ子氏、そして二人とは初タッグとなる脚本家の西田征史氏が手掛ける完全オリジナルドラマだ。
■羽男を取り巻く“個性派家族”が解禁に!
7月29日(金)放送の第3話は、映画を短く編集した“ファスト映画”を動画サイトに無断投稿して逮捕された大学生を弁護するところから物語が始まる。
一人芝居で知られるイッセーが演じるのは、羽男の父で裁判官の羽根岡泰助(はねおか・たいすけ)。羽根岡家の中心的な存在で、独特のオーラを放つ人物。愛する家族はみな優秀と信じて疑わず、その家族が毎年自分の誕生日を祝ってくれることに幸せを感じている。
羽男の姉・羽根岡優乃(はねおか・ゆうの)を演じるのは、女優として活躍の場を広げているMEGUMI。検事である優乃は、正義感が強く周囲から頼られ、人あたりもいい。不器用な弟を心配しながらも、時に笑顔で毒を吐くことがある。
■遅咲き映画監督&監督を志す大学生が登場
また、名バイプレーヤーとして活躍するでんでんが演じるのは、映画監督の山田恭兵(やまだ・きょうへい)。人生を映画にささげ、50歳近くになって監督した映画が評価されるようになった遅咲きの映画監督だ。
さらに、井之脇が演じるのは、映画監督を志す大学生の山田遼平(やまだ・りょうへい)。あるきっかけでファスト映画を無断でアップロードするようになり、著作権法違反で逮捕され、その弁護を羽男が引き受けることになる。
■イッセー尾形「ちょっといびつな裁判官ファミリーを作った」
羽男の父親の役です。裁判官というわりには、見たいものだけを見るという公平さを忘れた男です。もっとも家庭においては、ということですが。家族の誰もが優秀であるべきだから優秀な妻と子どもたちに見えてしまうんです。現実よりも思い込みを優先です。
このへんは私が一人芝居でよく取り上げる人物たちに似てますから親しみを感じます。でもこれって、家庭の中だけだったら苦笑い程度で済むかもしれませんが、公平・公正であるべき裁判所には持ち込まないほうがいいでしょうね。ありえないとは思いますが。
第3話では、家族で食事のシーンがありますが、皆さんでこのちょっといびつな裁判官ファミリーを作ったと思います。ぜひお楽しみに。
■MEGUMI「やりやすい空気感は初日からありました」
リーガルドラマは初めてだったので、新しいチャレンジができるということがすごくうれしかったです。検事役ですが、自分が普段使わない難しい表現を使い、まくしたてるように会話するので大変でした。テスト勉強のように1か月くらい前からコツコツ練習してました。
有村さんは、さまざまな作品を見ていて素晴らしい女優さんだなと思っていたので、共演するのを楽しみにしていました。かわいさにプラスして、おちゃめさやはっちゃけてる感じがミックスされていてすてきな方だなと思っています。
倫也くんは4回目の共演です。毎回ビンタとかしてるので、今回もそんなシーンがあるかなと思っていました(笑)。デビュー当時から見ているので、やりやすい空気感は初日からありましたね。
■でんでん「何かを感じてみようと思いました」
このような物静かな映画監督役は初めてなので不安でしたが、役者です。不安だから面白い。よし、この人の人生を歩いてみよう。何かを感じてみようと思いました。
“社会がそれを必要としなければ淘汰(とうた)されていくだろうし”(※ドラマ内のせりふ)、感情を表に出さないことを美とする人の感情をどのように表現するか。
ザラザラした怒りと悲しみ。それを押し殺せない気持ちを何とか出せればと思いました。
■井之脇海「自分事として見ていただきたい」
石子と羽男の会話が軽やかで面白いです。そこに遼平が絡むことでトーンやテンポが変わるので、どういったジャブをお二人に繰り出せるか、脚本を読みながらワクワクしました。
また第3話では、ニュースなどで知っていた“ファスト映画”問題を扱いますが、今回脚本を読んで初めて知ることもあり、勉強になりました。このドラマを通して、たくさんの方にこの問題を知っていただけたらと思いました。
そしてこれは誰にでも起こる可能性があることです。遼平のことを他人事ではなく、どこか自分事として見ていただきたいです。