米国を代表するハードロックバンド、フー・ファイターズのドラマー、テイラー・ホーキンスさんが25日(日本時間26日)に亡くなった。50歳だった。バンドがツイッターとインスタグラムで発表した。死因などは明らかにされていない。バンドは現在、南米ツアー中で、コロンビア公演を準備している最中だったという。
バンドはSNS上で「フー・ファイターズのファミリーは、私たちが愛するテイラー・ホーキンスの悲劇的で早すぎる逝去に打ちのめされています。彼の音楽的なスピリット、そして思わず我々を笑わせてくれた性格は永遠に私たち全員のなかで生き続けるでしょう。そして彼の愛する奥さんや子供たちの家族らのプライバシーが守られることを切に願います」と追悼メッセージを寄せている。
テキサス州フォートワースで生まれたホーキンスさんは、アラニス・モリセットのツアードラマーとして脚光を浴び、オリジナルメンバーのウィリアム・ゴールドスミスが脱退した97年に後任ドラマーとしてバンドに加入した。
フー・ファイターズはグランジロックの教祖的存在ニルヴァーナの元ドラマー、デイブ・グロールがギタリスト&ボーカリストとして94年に結成。全米を代表するハードロックバンドとして圧倒的な支持を集め、アルバムの総売り上げは2000万枚を超える。親日的なバンドとしても知られ、来日回数は実に11回に及んでいる。昨年2月には最新作「メディスン・アット・ミッドナイト」(全米3位)を発表。同年にロックの殿堂入りを果たしたばかりだった。