俳優の上村侑(20)とボーカル&ダンスグループ「WATWING(ワトウィン)」の桑山隆太(18)が21日、東京都内で行われた映画「Single8」(小中和哉監督、来年3月18日ユーロスペースほかで公開)の先行上映会に登壇した。
1970年代の日本を舞台に「スター・ウォーズ」でSF映画に感銘を受け、映画作りに情熱を燃やす若者たちを描く青春グラフェイティ。
上村は「8ミリフィルムに触れたのも初めてですが、今のデジタルの機器より扱いが面白くて感動しました」と撮影を振り返り、「8ミリフィルムをまわすときの緊張感も良かった。この作品は、映画作りの裏側を描く、僕たちのメイキングをずっと撮影されているような感覚でした」。
映画マニア役を演じた桑山は「僕は3人の中で一番映画に詳しいという役どころ。『ハイスピード撮影』や『リバース撮影』という単語が次々と出てきて、自分で調べて理解しながら演じなければいけなかった。そこは難しかったです」と振り返ると、「昭和を感じる映画。懐かしさ、親しみを持って見られる作品だと思います」と力を込めた。
また、上村は「この作品の現場で一番はしゃいでいたのは小中監督です!」と暴露。「監督を含め周りのスタッフのおじさんたちの熱量と言ったら…僕たちは置いてけぼりでした(笑)」。一方の小中監督は「段取りやカメラワークを決めこまず、自由に撮影するスタイルに初めて挑戦できたことがとてもうれしいです」と語り、「最後の10分間8ミリフィルムの長まわしのシーンがあります。1発撮りのプレッシャーがすごかったと思いますが、役者たちは頑張ってくれました」と感謝し、「こういう緊張感のある撮影自体、最近は少ない。そういう雰囲気も本作で再現できたのは良かった」と胸を張った。