上方落語の定席・天満天神繁昌亭(大阪市北区)で15日、繁昌亭16周年記念セレモニーが開催され、上方落語協会の笑福亭仁智、副会長の桂米団治らが劇場前で鏡開きで祝った。
2006年9月15日に開場し、大阪では戦後初めて復活した上方落語の専用劇場。これまでの累計入場者数は197万5855人(9月14日現在)で、年内にも200万人に達する見込み。仁智は「お客様、(天神橋筋)商店街のみなさん、大阪天満宮さんのお力添えのおかげ」と感謝した。
昨年の15周年はコロナ禍で打撃を受けたが、客足も戻って来た。仁智は「近い将来、この辺りが大阪の憩いの場、文化の発祥の地となり、『天神裏』とか『繁昌亭横丁』とか、親しみのある愛称で呼んでいただけたら」とスピーチした。以前のあいさつでは「USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)」「NGK(なんばグランド花月)」の定着した略称にならって「TTH(天満天神繁昌亭)」を提唱したが「ちょっとも広がっていません」と苦笑した。


