関西の人気番組「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送テレビ)などの出演で人気を博した元タレント・上岡龍太郎さんの訃報を受け、ツイッターでは関連ワードが次々とトレンド入りした。
5月19日、肺がんと間質性肺炎のため81歳で死去したことが2日発表された上岡さん。正午前ごろに報道されると、ツイッター「世界のトレンド」では「上岡龍太郎さん死去」が4位、「ナイトスクープ」が9位、同番組にちなんだ「初代局長」が12位、「上岡さん」が13位とSNSを席巻した。日本のトレンドでは1位を含めて上位に並んだ。
死去は2000年に芸能界引退後、権利関係の窓口となってきた米朝事務所が伝えた。発表資料によると、上岡さんは1942年3月生まれ、京都市左京区出身。京都外語大付属西高在学中からロカビリーに心酔し、ジャズ喫茶に出入りし始めた。バンド付きの司会者として活動していたところ、横山ノックさん(07年死去)に誘われ、60年に「漫画トリオ」の一員・横山パンチとしてデビューした。
68年、ノックさんの参院選出馬に伴い同トリオが活動を休止したのを機に、上岡龍太郎の名で活動を始める。70年代はラジオDJ、テレビ番組の司会、作詞、漫談や講談、演劇など多方面にわたる活動で関西や中部地方での認知度を高めていった。87年の「鶴瓶上岡パペポTV」、90年の「EXテレビOsaka」(いずれも読売テレビ)などをきっかけにして「全国区タレント」として認知されるようになった。
ほか「上岡龍太郎にはダマされないぞ!」(フジテレビ系)や「上岡龍太郎がズバリ!」(TBS系)といった冠番組で人気を呼び、映画「雑兵物語」や「ガキ帝国」に出演した。
働き盛りだった2000年、芸能界を引退。その引き際は「全力を残しながらの引退は全芸人の理想です」と一部芸人から評された。
訃報に、故人の活躍ぶりを思い出すかつてのファンらは多かった。