公私ともに仲が良く「52年」の付き合いになるという好楽。円楽の本名が会泰通(あい・やすみち)だったことから、「あいちゃん」「らくた」などと呼んでいたという。訃報を聞き「慌てて急いで自宅に行ったら、顔が眠っているようないいお顔。ふくよかなのよ」と安らかな顔で永眠していたと報告。円楽が「俺、もうダメだな」と夫人に言った翌日に亡くなったことも明かし「辛かったんですよ。弱音を吐かないから」と病魔との戦いの末に天国に旅立ったと語った。
また、「笑点」では毒舌、腹黒キャラで売っていた円楽だが「実際はそうでない。きちんとした性格」と語り、「この人に任せると何でもやってくれる」と師匠方の信頼も厚かったという。「頼むよって言うと、100%やってくれる。1つも間違えない。性格ですね。私が頼まれると忘れちゃうし、やりたくない。知らん顔しちゃう。えらい違い」と自虐的に笑い「先輩なんだからしっかりしなさいよ」と円楽によく言われていたと懐かしんだ。
また、「この人の偉いところはいろんな名人のカセットテープ、あれを買い求めて入りきれない山」と大量に落語のカセットテープを持っていたといい「聞きたい噺があると皆、借りたりして。いっぱいもっていた。自分で全部買い取って置いておけば、誰か借りに来るだろうって。すごい親切だった」とも明かし、人柄を偲んだ。
一方で、若い頃に銀座で2人でクラブに行き、円楽の方が当時売れていたものの「この世界、先輩がごちそうするのが当たり前でしょ」と円楽に言われ、30万円の飲み代をおごらされたこともあると回想。「自分のお金じゃないから飲むのも高いの飲むんですよ。アイツ。面白くもなんともない銀座になった」と笑った。