脚本家の三谷幸喜氏が18日、司会を務めるTBS系「新・情報7days ニュースキャスター」(土曜・後10時)に生出演。12日に死去した大ヒット曲「愛は勝つ」で知られるシンガー・ソングライター・KAN(かん、本名・木村和=きむら・かん)さんを悼んだ。
自身の脚本・監督映画「ステキな金縛り」にも俳優として起用したKANさんについて、「映画にも出ていただいたし、その前だったかな。平井堅さんのライブに僕とKANさんと清水ミチコさんと3人で出て、演奏とかもしたんですよ」と明かすと、「割とそれからもお付き合いがあって、とにかく本当に、しゃっれっ気のある方で、おっしゃっていることのほとんどがジョークという言葉じゃ生ぬるいくらい、100パーセントジョークしか言わないような方だったし、あと、すごいオシャレでいつもジャケットにネクタイをされて、どんな時も人前に出る時はオシャレをされてましたし」と続けた。
その上で「亡くなる1か月くらい前にメールをいただきまして、病気を押して、思い出深いパリに行かれて帰ってきて、僕にお土産のチョコレートを買ってきて下さった。でも、『お渡しするタイミングがないので、平井堅さんに預けておきます』というメールをいただきました」と明かすと、「平井さん家が割と近くなんで、いただいたんですけど、そのメールが最後だったんですよ」と続けた。
「昨日、平井堅さんに連絡を取って、『あのチョコレートを受け取りに行きたいんですけど』と言ったら、『大変、申し訳ないんですけど、食べてしまいました』と言われました。どうしても我慢できなかったみたいです。どんなチョコレートだったんですかね」と話した三谷氏に司会の安住紳一郎アナウンサーが「好きな曲は?」と聞くと、「『愛は勝つ』は素晴らしいと思うんですけど、僕は『よければ一緒に』という曲が大好きで。なんていうか優しさとか温かさとか茶目っ気とか知性とか、KANさんのすべてがその歌に集約されているような、そんな素敵な曲ですね」と、しみじみ話していた。