演出家・三谷幸喜氏が24日、レギュラーコメンテーターを務めるTBS系「情報7days ニュースキャスター」(土曜・午後10時)に生出演。自身が作・演出を手がける舞台「ショウ・マスト・ゴー・オン」(東京・世田谷パブリックシアター)の主演・鈴木京香の新型コロナウイルス陽性により代役を務めた舞台の終演後に赤坂のTBSに駆けつけ、生出演する離れ業を披露した。
番組冒頭、安住紳一郎アナウンサーに「三谷さんの公演続いているんですが、4役目の代役をしていると聞きましたが」と聞かれると、「もう、こういうことはないと思っていたんですけど、主演の鈴木京香さんがちょっとコロナになってしまったんで、続行するかどうかと言うことで、僕が代役をやることになりました。今日から京香さんの役をやらせていただいてます」と三谷氏。
「今日、6時からやってきました。主役の代役ですよ。しかも、鈴木京香さんの役をやってるんですよ」と続けると、「いやあ、もう、ジャパニーズドリームと言っていい。主役に登り詰めました。コツコツ今までやってきました」と笑顔で話した。
その上で「あと、4ステージあるのかな? 月曜日の追加公演もやることになりました。僕の評判がいいからかも知れませんけど、生配信もすることになりました」と話していた。
三谷氏はこれまで同舞台で、3人の俳優の代役を演じており、鈴木が4人目。ケガのため出演を見合わせた小林隆、体調不良のシルビア・グラブ、そして新型コロナ陽性の浅野和之の代役をそれぞれ務めたが、ついに、主演の鈴木の代わりを演じた。
同作は「公演関係者の新型コロナウイルス陽性」により、21〜23日の計4公演と、24日の13時開演の上演を中止に。「この度の対応は、舞台監督・進藤役を演じる鈴木京香の新型コロナウイルス感染によるもので、現在、鈴木京香は、医療機関の指導の下、自宅療養を続けており、幸いにも症状は改善しております」と説明した。鈴木は27日の千秋楽までの出演が不可能となった。
それを受け、「つきましては、鈴木京香の代役を三谷幸喜が務めることで、12月24日(土)18:00開演公演より上演を再開いたします」と発表。また、26日の13時30分開演の追加公演を実施し、この公演のみライブ配信を行うことも併せて公表した。
中止や代役出演が続いているが、「予定公演が中止となりご覧いただけなかった皆様、三谷幸喜の出演回をご観劇希望の皆様など、この機会を是非ご利用ください」と呼びかけた。「皆様には、度重なる公演中止、代役上演のお知らせとなり、重ね重ねのご迷惑、ご心配をおかけしております。大変申し訳ございません」と謝罪。「今後、千穐楽までの上演に向けて、出演者・スタッフ一同、新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底していくのは勿論のこと、カンパニー全員一丸となり、真摯に本作品に向き合って参ります。 どうか最後まで、変わらぬ温かいご声援を賜りますようお願い申し上げます」とつづられた。
「ショウ・マスト・ゴー・オン」は、三谷氏が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」が上演していた名作で、28年ぶりにリニューアル。舞台人の裏側を描いたストーリーで、「一度開いた幕は何があっても途中で降ろしてはいけない」を合言葉に繰り広げるコメディだ。出演は鈴木京香、尾上松也、ウエンツ瑛士ら計16人。