三谷氏が脚本を手がけ、猿之助容疑者が出演した昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などが、有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」で配信停止になった。この措置に三谷氏は「何なんですかね?僕は大河ドラマを3本やったんですけど、結局今のところ3本とも配信停止。僕、何も悪いことしてないですけど」と、不運を嘆いた。
また、「配信っていいシステムだと思う。好きなドラマを好きな時間に見られる、こんなすてきなシステムはない。だからこそ、一般の人たちにも味わえるようになってほしいけど。そうはいかないいろんな事情があるのは分かるんですけども」と悔しさも口に。猿之助容疑者の有罪が確定する前の措置には、「容疑者でしょう?今のところ、刑が確定したら分かるんだけど、容疑者の段階でそこまでしちゃうのかなというのは理不尽な感じは少ししますけどね」と話した。
三谷氏は先月17日の同番組で、俳優の永山絢斗容疑者(34)が大麻取締法違反容疑で逮捕された際、「作り手側からすると、迷惑な話だなと思うんですけど」とした上で、「そもそも素朴な疑問で言うと、犯罪を犯した人が出演していた作品、その作品自体に罪はないわけで、上映できなくなるとか、放映できなくなるというのは、ちょっと分からない部分がある」と複雑な思いを口に。「もちろんCMは駄目だとわかるし、テレビも難しいと思うんだけれでも、映画とかだと、自分のお金を払ってみんな見に行くわけだから」とも話していた。
今回の判断には、利用者からNHKに多くの意見が寄せられている。同局関係者は「社会的な影響を鑑みての措置ではあるが、昨今の配信を巡る環境も考慮し、柔軟に対応する必要も出てきた」と説明している。