脚本家、演出家、映画監督として幅広く活躍する劇作家、三谷幸喜さん(62)が13日、都内で記者会見し、新作映画「スオミの話をしよう」を来年9月に公開すると発表した。
映画監督作品は「記憶にございません!」(令和元年)以来5年ぶり、「ラヂオの時間」(平成9年)を皮切りに9作目となる。脚本も手がけた。
主演は、長澤まさみさん(36)。長澤さんは、三谷さんが手掛けた舞台やドラマには出演しているが、映画はこれが初めて。
三谷さんは「いま日本映画界でもっとも輝いている女優。いまの長澤さんの魅力を、スクリーンに残したい」と起用の理由を説明した。
長澤さんが演じるのは、突然失踪した大富豪の妻、スオミ。夫とかつての恋人4人が大富豪の邸宅に集まり、スオミについて語り合うが、それぞれのスオミ像はまったく異なる。果たしてスオミとは何者だったのか。
長澤さん以外の出演者は発表されず、三谷さんは「これまで僕の作品に出ていない俳優に集まってもらった」とだけ語った。三谷組の常連である佐藤浩市さん、中井貴一さん、西田敏行さんについては「出ない」と言明した。
三谷さんは「この映画はミステリーで、コメディーで恋愛映画で、〝長澤まさみ映画〟で、そして三谷幸喜作品。カンヌやベネチアなどの国際映画祭には縁がないが、日本のお客さんには楽しんでもらえるはず。原作ものでもアニメでもない、オリジナル脚本の実写作品として、日本映画に何か貢献できたら」と意気込みを語った。
製作は、フジテレビと東宝。すでに今年8〜9月に撮影は済んでいる。来年9月13日から公開予定。


